この邦題は、この著者の特徴を示す、いい題名ではないでしょうかね著者は自分の生い立ちから催眠の効果まで全てにわたって魔術的に、ドラマティックに書くことに終始してるようですし、「テレパシーを併用したほうが効果が上がります。」とか思わず吹き出すようなことを平気で書いているところが凄いです。「トンデモ本」としてはかなりランクは高いのではないでしょうか?ていうか「普通の催眠による方法では成功率は50%ですが、私の編み出した独自の方法では成功率は実に95%を超えます」とか自慢たらしく言っておきながらその方法には触れなかったり。だいたい、ほとんどのデータにソースが無いことも含め、科学的な治療データとの二重盲険による比較とかも、ちゃんとしてもらわないと信じられないです。最初に「催眠は治療行為ではなく医者に面談に行かない口実には使わないでください。」と前置きしながら、中では「催眠は科学的に認められた医療行為です。医者でも治せない病気をいくつも、しかも劇的に治せるのです!」とか僕も、一応試してみましたが、イメージを固定化している最中にユリゲラーの顔が浮かんできて、大爆笑してしまったので止めました。信じられる本を読まないと無理ですね、僕の場合。まあ、そういう意味では、一部の人にはオススメかもしれませんね。
僕が読んだ本は社内の書棚に置いてあるのですが、この本はそれらの中でも女性が手にとって読んでくれているのを多く見受けます。<P>この本を読むと、何かがきっかけで後悔してしまって引きずっている人や、<BR>絶望してしまっている人はかなり心を取り戻せるのではないでしょうか。<BR>そんな気がします。<P>自己催眠、刷り込みなどの抵抗感や固定概念を持たないで読んでください。<P>自分を取り戻したいあなたに良い本になりますように。
原題は"Self-Hypnosis: The Key to Success and Hapiness"、『自己催眠――成功と幸福への鍵』です。<BR>そして内容は原題の通りで、豊富な実例を挙げながら、あっけにとられるほどわかりやすく、自己催眠法とその実人生への応用の仕方について解説しています。<P>ところで、著者は本題に入る前に、催眠療法がオカルトまがいのものとして勘違いされてきた歴史について、かなり長く前置きしています。予備知識のない者にとっては(私もそうです)、催眠療法なんて怪しげなものにしか思えませんからね。<P>そこで、まず読者の誤解を避けようと、著者は第一章の大半を費やして、催眠療法が科学的な心理療法の一つであることを説明しているのですが、その著者の努力をまるごと無駄にするかのように、「魔法の言葉」という邦題を取ってつける訳者や編集者はいったい何を考えているのでしょうか。<P>私自身、原題を確認していなかったら、一笑に付して、決して本書を買うことはなかったでしょう。それでも、内容を考えて、星5つです。