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| 作画汗まみれ 増補改訂版
(
大塚 康生
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ルパンのカリオストロの城のお仕事などのお話など、アニメーションの舞台裏が色々と書かれています。 アニメを、この映画はこうやって作られているのかという話を思いながら見るのも一興かと思います。 それ以外でもふと手に取って、文章をたどりながらアニメーターと言うお仕事について想像できる本です。
長編アニメの黎明期から参加している著者の視点は、職人に徹しており、冷静なものだと思う。 その反面、極めて人間臭いというか、入れ込んだ書きっぷりの個所もあり、読んでいてまったく飽きることがない。 アニメファンであるなしに関わらず、物を創作する人間は一度は読んでおいていい本だと思う。<P>特にアニメを志す若者に向けているアドバイスは、実社会ではここまで優しく的確なものは受けられまいというくらいのもので、多感な時期にこれを読んでいたらもしかしてアニメーションを目指していたかも、と思ってしまうほど。 こうした堂々たる先達のお話が聞けて幸せです。
作画汗まみれ 増補改訂版
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| 当時「漫画映画」と呼ばれたアニメーションの世界へと飛び込み、以来「生涯一アニメーター」として常に第一線で活躍したのが大塚康生である。本書は、著者の青春時代の回想録であるとともに、日本アニメ黎明期を知るひとりのアニメーターの貴重な証言記録でもある。1982年、徳間書店の「アニメージュ文庫」として上梓されたものに、今回新たに加筆訂正した。 <p> アニメーションは「絵」よりも「動き」だと、大塚はこだわっている。作画を担当するや否や、チャンバラの立ち回りや、数々の動物怪物、砕ける波頭など、周りが嫌がるシーンにどんどんチャレンジし、「動き」へのこだわりを次々と具現化していった。その経験から、日本(というより手塚治虫)が発明した「3コマ撮り」という省略アニメには終始批判的だが、その言葉からは他人への気遣いがうかがえる。 <p> 東映動画時代には、不世出のアニメーション作家・宮崎駿、高畑勲と知り合った。以後『太陽の王子ホルスの大冒険』をはじめ、『未来少年コナン』『ルパン三世 カリオストロの城』『じゃりン子チエ』などを一緒に制作した。傍らに稀代の演出家が2人もいたせいだろうか、大塚は演出には食指を伸ばさず、専らアニメーターに徹した。 <p> 「キャラクターを動かすことによって、キメの細かい演技をさせるのがアニメーション」であり、「世代を越えて鑑賞できるアニメーションを」という作者の熱意が、優しさとユーモアを含んだ語り口から、地熱のように感じられてくる。(文月 達) |
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