銀英伝の人名辞典は過去にも出されていますが、この本は内容の所にも記されているようにデュアル文庫版に対応して再編集されており、人名辞典や年表のみならず、複数の小説家や漫画家の方々による解説と鏡明氏および田中氏と同郷の作家である梶尾真治氏との対談も収録されています。個人的には今までに出された銀英伝関連の副読本の中では一番のものだと思っています(また個人的な理由として好きな漫画家である道原先生の秀麗なイラストがカラーで収録されているのもありますが)。<BR> 文庫サイズ(といっても普通の文庫本よりは幾分大きいですが)でこのボリュームというのは実にお得です。解説及び対談も読んでいて結構面白く感じられますので銀英伝ファンなら手元に置いておきたい一冊です。
人名禄は当然のように完備されてますし(この手の作品としては当たり前のことか)、嬉しいことにそこに各人のイラスト(描かれている人だけ)がついています。さらに、帝国・同盟・フェザーンの三視点から年表が書かれていて、「あの会戦…何だったけ?」なんて時にとても役立ちます!会戦時においては何日に戦局がどう動いたかまで明記されています!対談や他作家のコメントも読み応え充分です。