決してつまらないわけではない。が、<BR>士郎正宗の攻殻機動隊を期待してこれを読むと、<BR>おそらく微妙なずれがあるように思える。<P>士郎正宗の攻殻機動隊ではなく、劇場阪アニメのように、<BR>著者による別の世界の攻殻機動隊と割り切って読めば<BR>それなりに楽しめる作品。
現在TV放送中のSTAND ALONE COMPLEX(以下S.A.C)の脚本家として<BR>TVシリーズ中何作かストーリを担当した藤崎淳一氏の著作で<BR>S.A.Cに馴染み深いファンにとっては楽しめる本だと思います。<P>ただ、攻殻機動隊の世界観をよく知らない人が、いきなりこの本を読み出すと<BR>ストーリー内容や世界観についていくのが難しいかもしれない。<BR>(コアな攻殻ファン向けの本?)<P>TVシリーズの攻殻機動隊の脚本担当だけあり、終盤の意外などんでん返し<BR>には、なるほどねぇ~と頷きました。<BR>攻殻を全く知らない人が表紙だけを見ると、ある路線向けHな小説本と<BR>誤解を招きがちですが、巷の下手な作家が書いた推理小説よりは遥かに<BR>楽しめるポリスアクションストーリー仕立てになってます。<P>個人的には主人公に向けていった、素子の台詞が非常に好きです。<P>攻殻機動隊の世界観にまだあさーい人にも、コアなディープな方々にも<BR>お勧めです。お試しあれ (  ̄∇ ̄)ノ
これは攻殻の格好良い世界観そのまま。<BR>自分には、ネット関係の話になると横文字ばかりで<BR>ちょっと頭が混乱してしまうのですが、<BR>これぐらい難しいぐらいのほうが好きです。<BR>頭をフルに回転させないとついていけない攻殻の世界。<BR>本の方でもそれはもう言うまでも無く、といったところでしょうか。<P>この本ではサブタイトルのSACなだけあって、<P>TVシリーズのような刑事モノっぽさがありますね。<BR>そして攻殻での特徴とも言える、人形使い、笑い男等の、<BR>敵(ターゲット)のネーミングセンスの良さ。それも確りあります。<BR>こういうちょっとしたことにも感動してしまいました。<BR>話は、全体的には刑事モノであり即ち推理モノ。<BR>冒頭の「遺言」にドキッとして、一体どういう話が展開されて<P>いくのだろうと、最後までずっとドキドキハラハラしながら読みましたね。<BR>そして勿論最後には衝撃の真実が……と、こう書いてしまうとちょっと<BR>ありがちな感じになってしまいますが…自分にはこんな結末、<BR>予測不可能でした。凄く面白かったです。<BR>攻殻ファンには、お勧めしたい本です。<P>個人的に、もっとタチコマに活躍して欲しかったので、星四つです。(笑)