NHKBSのマンガ夜話で紹介されていて、どうしても読みたくなって購入しました。<BR>どっぷりはまって届いたその日に明け方までかかって読破してしまったほど。でも夜中に読むのはかなり怖かった・・・<P>1話1話がとても充実した内容でじっくり読ませます。<BR>心底震えるような怖さもあれば、人間の、時には妖怪の切ない情愛も描かれていたり・・・<P>でも笑いもちりばめられていて。<BR>尾黒と尾白ならそばにいてもいいかな~なんて普通に考えてしまうほどこの本の世界はすんなりと現実味をおびています。<BR>(実際に律みたいな人が近くにいたら怖いだろうけど)<P>次の巻が本当に待ち遠しい作品です。ぜひ読んでみてください!
清潔な描線、確かな画力、緊密な構成。見事である。今まで見逃していた。これだけきれいな画面で、残酷描写もこけおどしの絵もなく、これだけの作品が作れるとは、驚きである。とりわけ「目隠し鬼」には戦慄した。文庫には収まりきれない。もっと大きな紙面で読むべき作品である。<P>しかし、実は2巻途中でいったん断念した。ひとつ読むたびに変な夢を見るのである。別に話の内容が反映されているようには思わない。しかし、未明に目が覚めて、物音以外に何かを感じる。私は超自然を信じないが、気持ちが悪くなって、止めた。この作品の何気ない迫真性に、きっと意識下で圧倒されているのだろう。だからナイーヴな子どもには勧められない。私も体調のいい昼間に、少しずつ読むことにしたい。何と言っても!!!面白いから。
ホラーに限った話ではないですが、何となく外国のものの方がいいと思いがちな私たち日本人ですが、これを読んで日本独自のもの(この本の場合は妖怪ですが)も捨てたもんじゃないなぁと思いました。人情味あふれた妖怪たちの活躍を是非読んでみてください。