この作品(『漫画』と言うには既に域を越えている)を読む事はまるで複雑な模様のタピスリーを織る事に似ている。<BR>「時間」と言う縦糸と「概念」と言う横糸が複雑に交差し、読者は図案通り正確に織っているつもりでも何時の間にか何処かに奇妙な歪みが生じているのを感じる筈である。<BR>そう、さながら作品の登場人物が抱えている漠然とした不安感みたいに。<P>何処でどう織り間違えたのかは一通り読み終われば判ってくる筈であり、改めてまた織り間違いを正しに作品を何度も読み直す事であろう。<BR>そうして1話1話読み上げて行く毎に見事なタピスリーが完成していく、これはそんな作品である。<P>もし貴方が非日常的な世界に足を踏み入れてみたい、と考えているならば是非この作品の世界に、と言いたい!!!作。<P>因みにタピスリーは途中の部分的な箇所から織ってみても全体のバランスが崩れてしまうので、是非第1巻から織り上げて下さい。
本当に、久々に、はまってしまいました。3?才にもなって、子供も二人。仕事もフルタイムのくせに、寝る時間をけずって、よんでます。文庫で、揃えてたけど、先が気になって、コミックも買いました!<P> とにかく、スト-リ-もいいけど、キャラもいいなんてとても月並みな褒め言葉ですが、どっぷりはまりますよ。人間の不思議な運命とか、偶然とか、自分の暮らしにももしかしたらあてはまるかも・・・いつもの暮らしがたのしくなります。
昨年の暮れにNHKのBS番組「BS漫画夜話」に取り上げられた作品の最新刊です。<BR>ちなみにゲストにはあの「陰陽師」の原作者、夢枕獏さんでした!<P>オカルトや民族学に興味がある方には特におすすめ!!<BR>読んでいると自分も“あちらの世界”に迷い込んでしまったような、<BR>そんな不思議な感覚を覚えます。老若男女問わずお勧めします!!<P>私はたまたま1巻を読んで、次の日には全巻揃えてしまったくらいハマってしまいました。。。