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| バルトーク ピアノ作品集
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コチシュが演奏しているCDを聴いて気に入ったので、自分でも弾きたくなり購入しました。曲はもちろんよいし、解説も充実していておすすめです。また、非常に素早く配送してくれたAmazonさんにも感謝します。
バルトークはハンガリーの作曲家で、20世紀のクラシックの作曲家でもっとも有名な人物の一人であるといえるだろう。これは、そのピアノ作品の中で日本のピアノ学習者によく知られ、演奏されるものを集めているらしい。<P>曲目は3つのチーク県の民謡、アレグロ・バルバロ、ルーマニア民族舞曲、ソナチネ、組曲、15のハンガリー農民歌である。ピアノ協奏曲などの曲からごつごつした硬い音楽を想像しがちだが、この曲集に収められた曲には叙情的な趣を含んだものもわりと多く含まれている。<P>その代表はルーマニア民族舞踊曲の一曲目の棒踊りで、曲名の少し間の抜けた印象(日本語だからだろうか?)にもかかわらず、短いながらも非常に力強く雄大な雰囲気を持っている。メロディーは民謡から取られたた!!!わかりやすく、とっつきにくい無調の音楽とは異なり素直に聞けるものとなっている。また曲自体も比較的簡単である。<P>バルトークの曲はしかしいわゆるクラシックの澄ました曲とは違い、洗練された技術とを持つ同時に、荒々しく「野蛮な」雰囲気を持ったものもある。また全体に民謡を取り入れたためか、即興的なところを有していてそれらは慣れるのに時間がかかるかもしれない。しかしそうした、「野蛮さ」は同時に従来のクラシックになかったエネルギーを感じさせることに成功している。この曲集では学習用に書かれた曲が多いこともあって、適度に聞きやすい曲に仕上がったものが多いように思う。<P>校訂がしっかりしている感じで、バルト-クの自作自演した録音へのコメントなどの解説も参考になり、そういっ!!味で丁寧な一冊だと思う。
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