この下巻は中つ国第三紀の出来事について、本編『ホビットの冒険』『指輪物語』では語られなかった部分を読むことができます。<BR>「あやめ野の凶事」では、イシルドゥアとその世子エレンドゥアの最期が詳細に書かれています。<BR>「エレボール(はなれ山)への遠征」では、なぜビルボが旅に加わったかなど、裏話が満載で本編なみの面白さです。<P>その他、上記2冊のファンにはたまらない内容が詰まっています。<BR>本書の帯に、「本書を読まずに『指輪物語』は語れない!」とありますが、まったくその通りだと思います。<BR>なお、上記2冊は読んでいるが、『シルマリルの物語』はまだ、という方は、この下巻だけで充分です。
サウロンから一つの指輪を奪いながら、アンドゥインで殺されたイシルドゥアのあやめ野での凶事...<BR>ゴラムから情報を得て、ホビット庄を探す黒の乗手の遠征...<BR>セオデン王の息子 セオドレドが戦死したアイゼンの浅瀬の合戦...<BR>謎に包まれた民 ドルーアダン の起源、歴史...<BR>サルマン、ガンダルフ...5人のイスタリ(魔法使い)の話...<P>映画「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」でも重要なポイントとなる"パランティアの石"について...などなど。<P>ちょっと読みづらい部分もありますが、たいへん面白い本。<BR>指輪物語ファンにはオススメです!!