ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで みんなこんな本を読んできた ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで
 
 
  ●トップページ   ●研究員紹介 ●研究所規則 ●著作権・免責・リンク ●掲示板 ●更新情報
仕事関連

▼お仕事のご依頼

執筆、取材、講演のお問い合わせはこちらからお願いします。

▼広告のご依頼

MM-Labo.com内への広告のご希望はこちらからお願いします。

ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで ( エドワード ゴーリー Edward Gorey 柴田 元幸 )

本国アメリカでは非常に有名なイラストレーターの、日本版の単行本第1作。A~Zの頭文字を持つ子供達の、様々な「死」の場面が描かれ続ける。暗い?陰惨?でも、どことなく人を惹きつけて離さない不思議な魅力を持つ「大人の絵本」。

道徳でも説教でもない、芸術の世界  そんな絵本が日本国内にありますでしょうか  ここまでインパクトとオリジナリティーをもつ作家が  日本において歓迎されないとなれば  それは日本の児童文学の文化の薄さ  子どもは教わるのではなく、考えて学ぶもの

これは一見、子供のためのABC読本か?と思う。左Pにはそれぞれのイニシャルの名前の子供についての短い文、右Pにはその挿絵。<BR>しかしその内容は子供達の最期に関するものに限定されているため、子供のいたずらに対して残酷な仕打ちを描くことで子供の倫理観を養おうという種類の本だろうか?と思う。<P>だがそれも違う。<BR>子供達は文字通り「非業の死」をとげているのだ。子供達は死ぬためだけにこの絵本に登場している。<BR>その死ぬ理由がわからないところが、マザーグースに見られるような童謡の残酷さをかもしだしており、あなたは何度もページを繰ることになるだろう。

ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで ↑ご購入はこちらからどうぞ。
ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで&nbsp;&nbsp;&nbsp;AからZまでが名前の頭文字についた子どもたち。登場と同時に次々と怪我や死に遭う。ただそれだけの、あっけなくも悲惨な話が、マザーグース風の2行ずつ脚韻を踏んだ軽快なテンポのうたに乗って進む、エドワード・ゴーリーの代表作。左ページに英語の原文、右ページに白黒のペン画、画の下にキャプションのような邦訳がついた、怖い絵本だ。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;階段から落ちる、びょうを飲む、火だるまになる、線路で圧死、沼でおぼれる、オノでグサッ、ケンカのまきぞえ…。26人の子どもたちは、実に26通りの事故や犯罪に遭って、死んでいく。ここまで正面から当然のように子どもの死を陳列されると、いったいこれは何?と考え込んでしまう。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;不幸の箱のような絵本なのに、繰り返し見たくなる。その魅力は、これら26人の子どもたちが、私たちの身代わりの人形(ひとがた)として悪魔払いをしてくれる、と思わせるからかもしれない。 <P>&nbsp;&nbsp;&nbsp;危険に満ちた遠出の後でも、ふつう多くの子どもは戻ってくるのだが、一見平穏な日常が、紙一重で死と隣り合わせていることを、きゃしゃな手足、無防備で無垢な表情の、ゴーリー描く人形(にんぎょう)めいたこのちびっ子たちが、気づかせてくれる。(中村えつこ)
管理人の書評: 僕はこんな本を読んできた。 はこちらからどうぞ。
| ビジネス・経済 | 金融・経営 | 漫画・アニメ | 文学・評論 | 科学・技術 | 人文・思想 | アート・建築・デザイン | 社会・政治 | ノンフィクション | 新書・文庫 | 旅行ガイド | ホビー・スポーツ | エンターテイメント | タレント写真集 | 歴史・地理 | 医学・薬学 | 資格・検定 | 暮らし・健康・子育て | 語学・辞典 | 参考書・受験 | 子供向け | 楽譜

ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで