一般にパラグラフライティングの入門書は、大学生以上を対象とし<BR>アカデミックライティングの概論書となっていることが多い。<BR>実際に、高校生や一般の学部生レベルでは、パラグラフの構造や<BR>論理展開に関して詳細な説明を受けても、自分のアイディア・<BR>ジェネレーションの改善には繋がらないことが多く、結果として<P>添削を受けてもそのフィードバックを処理しきれないことが多い。<BR>プレイン・イングリッシュを推奨してきた著者による<BR>本書の最大の強みは『第1章』の情報の整理にある。<BR>話題を主題へと昇華していく過程をこの練習問題で意識できる。<BR>欲を言えば、『概要・個別・詳細』といった練習題も盛り込んで<P>欲しかったが、国内で市販されている類書にはない、良質の問題<BR>が収録されている。アカデミックライティングの一つ前の段階として<BR>高校2年生くらいから取り組んでくれれば高校、大学の英語の授業も<BR>変わっていくのではないだろうか。
前作の「英語ライティング講座」がとても良かったので本書も購入しました。今回の本もすばらしく感じました。<P> まず単語を客観と主観に分ける練習から入ります。最初はとても退屈で、意義もよく分からく感じたのですが、次の問題で文を分ける練習やり、その次で文を正しい順番に分ける練習などなど、段階を経てやっていくうち、やらされていることの意義がだんだんとわかってきました。つまり、英語のパラグラフがマクロ的にどのように構成されていくのか理解できるようになったのです。それが分かったとき、目から鱗が落ちたような感じがしました。すなわち、「英語を組み立てる考え方が根本的に違う」ということが気付き、はっとしたのです。その時、ネイティブがどんなことに気を遣って英文を書い!!!いるのかがやっと理解できたような気がしました。<P> こうした訓練はアメリカでは小学生からやるそうですが、もちろん私が英語を習っていたときは皆無でした。恐らく多くの学校で教えていないでしょう。英語を書くには意味が伝わればいいのではなく、もっとパラグラフごとの構成がちゃんとしていないと相手は理解してくれないのだと痛感しました。本書の教えは、書くときだけではなく、時事英語を読むときも役に立つと思います。読んでいる途中でこれまで自分で書いてきた英文を思い出して、もっと早く知っていればと何度も後悔しました。<P> だた欲を言えば、もっと英語の書き方についても解説して欲しかった気持ちもしました。もちろん全部解説していると解説が長くなるので難しかったことでしょう。必要な!!絞った一種あっさりした解説はさくさく読むことができて私自身は好ましく感じましたが、物足りない人もいるかもしれません。ですから、英語の書き方は「英語ライティング講座入門」で勉強するという条件をつけて、星5つをつけさせていただきたいと思います。