「字面の解釈」にとどまらずに「言いたいこと、伝えたいこと」を読み解いていく発売当時画期的ともいえた参考書でした。それまでの「構文、熟語を頼りに訳読していく」解釈の参考書の流れを変えました。(すでに絶版の新々英文解釈に代表されていたわけですが。これはこれで私は大好きでした)この「教室」が歳月がたってもいまだに現役で”愛読”されているのもうなずけます。また「読み解いていく過程」が理詰めで説かれるので「理系」の英語好きの人にも喜ばれるのでは、と感じました。ただとても難しいのでいわゆる「英語が得意」な人でもやり終えるのに時間がかかりますし、一回の通読くらいでは使いこなしたとは言えません。逆に何度か繰り返した後では、文を読み解く力が飛躍的に伸びていることも確かです。<P> 「いくらすばらしい参考書だって、このレベルまでいってないよ」きっとそのような声がたくさん届いたのでしょう。「基礎編」そして「入門編」と出た時は多くの受験生が喜びました。私は受験生OBでしたがすぐに2冊とも買いました。期待通り良い本です。でも、やはりそれなりに難しいですね。こちら2冊もお薦めです。
高校時代、この「英文解釈教室」(旧版かな?)を勉強しました。<P>この参考書を1冊やり遂げたおかげで、”英文の読み方”が完全にわかり、その後は、面白いように英語が読めるようになったこと、偏差値が飛躍的に伸びたこと、を覚えています。<P>私は、海外旅行にも行ったことがありませんが、無事英検1級も合格し、通訳を目指して勉強しています。”受験英語は役に立たない”と言われていますが、実は大切な大切な英語の基礎力を培うものです。受験生のみなさんにも、この本で、志望校の合格だけではなく、”未来”を切り開いていただきたいものです。
もう何10年もの間、受験生の間で使われている参考書だが、何度か著者により改訂されていることもあり、内容的には十分今でも通用するトップクラスの参考書といえる。<P>通常学校で習うような文法ごとの解説ではなく、例えば「that」がでてきたときに、このthatは指示代名詞のthatなのか、節を導くthatなのか、関係代名詞のthatなのかを見分けるための方法論を提示している。その意味で、高度な英語力というよりは、高度な論理的思考能力が要求される参考書だ。<P>上記のような方法論を用いているため、私は大学受験の際のみならず留学準備のためにTOEFL(グラマーのセクション)を受けた際に非常に役に立った。<BR>小手先のものではない本当の英語力を高めたい方にはお勧めの1冊である。