精神科医だからこそ、周りの人々の心の内が見えてくる。<BR>精神科医としての著者と、一人の人間としての著者。<P>私も鬱病を経験しているので、鬱病者の気持ち、著者の気持ちが痛いほど伝わってきました。<P>この本は、鬱病の人のために、と書かれてありますが、鬱病の周りの人々にも読んで欲しいと思います。<P>優しい気持ち…この本はそんな気持ちに溢れています。<P>鬱病関連の本で、私はこの本を一番素敵なものだと思っています。つまづいて、動けなくなった時、またこの本を手に取ると思います。とっても温かくなりました。
作者の精神科医への道と鬱病闘病記。<BR>いくら精神分析についての知識がある人でも鬱病になるんだな-と思い、精神科医を疑うようになった。<BR>作者の親友の死・・・。それが契機となり精神科医へ。<BR>同じ鬱病にかかった作者と親友が死と生に分岐する。<BR>精神の闇を克服するのは大変だな・・・。
わたくし自身も長くうつと付き合っております。最初はいろんな本を読みあさりましたが、最近は「それができるならばね~」というものが多くて、やめていました。ひさしぶりに読んだこの種の本だったのですが、今までで一番よかったと思います。どうしろ、こうしろの指示もなく、大変ひきつけられる部分、同感できる部分の多い本でした。たくさんいらっしゃると思いますが、「心の肺炎」にかかっている御本人、また御家族の方にぜひお勧めしたいご本です。