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コーチ論 ( 織田 淳太郎 )

この本を購入した理由は「二軸理論」という日本の運動理論とは対立する理論が載っているということで購入しました。二軸理論は他の本で発見したのですが、このコーチ論の方が詳細に記載してあります。<P>二軸理論に関して走行と野球の投球動作が取り上げられていますが、世界のトップアスリートと日本人選手やメジャーリーガーと日本プロ野球選手といった比較がされており、研究者から運動選手まで非常に楽しめる一冊であると思います。

一昔前、いや、二昔前の『しごき』中心の練習および体質が如何にひどいものであったかを、自らの体験と現在の理論を用いて批判しているものである。<P>全体的な内容は、昔の体質と比較した現在のトレーニング方法が無秩序に紹介されているとともに、現在行なわれているようなトレーニング方法に出会えなかった筆者の悔しさが強く出ている内容で、理論立てられた内容ではない。<P>しかし、この本の良いところは、コーチ論やトレーニング法というと、アメリカなどの欧米に劣っているというイメージがあるが、日本の優れたトレーニング法が紹介されている点にあり、特に、第1章およびそれ以外にもたびたび出てくる古武道には、日本的な良さを改めて見直す必要性を感じると共に、自らの足元の暗さを実感させられた。<P>桑田投手のみならず、高校のバスケット部までもを劇的に変えた古武道には、非常に惹かれ、更に深く知りたいと思い、その取っ掛かりを作ってくれた本書は、それだけでも評価されるべきではないでしょうか。

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