この本は、新約聖書の重要部分を誰にもわかりやすく解説してくれています。<BR>ただ聖書を読むだけではわからなかったことを、自身の体験談を含めて<BR>明解に解説してくれています。<P>聖書の中のイエスの言葉が、そのままではわかりにくいです。<BR>それを理解したい場合は、この本を読むか、教会で牧師に教わるしかないでしょう。<P>キリスト教信者ではない人は、教会にはちょっと入りにくいと思いますので<BR>この本を読むと誰もが新約聖書とイエス・キリストを理解できるようになります。<P>「悲しむ者は幸いである」<BR>なぜ、悲しんでいる人が幸いなのか、普通ちっともわかりません。<P>これを三浦綾子さんに解説してもらいましょう。<P>「悲しむ者」とは、自分に神の前に誇れるものをなにもないことを悲しんでいる人です。<P>イエス・キリストは弱者、自分の罪に恐れおののいている人を救うために現れました。<P>世の中で最も悲しい人は、神(人間ではなく)の前で、自分は善をしたことがないことをよく知っていて、神の前で悲しんでいる人です。<P>イエスの来訪により、そのような最も悲しい人が真っ先に救済されるのです。<BR>だから、「悲しむ者は(既に)幸いである。その者は主イエスを信じれば<BR>真っ先に神の救いを得るからです。<P>三浦綾子さんのこの聖書に対する深い理解は、とっつきにくい聖書を<BR>読みたくさせる力を持っています。<P>最高のおすすめ本です。
聖書を読もうとしたけれど厚くて難しくてどこから読んでいいか分からなかった高校生の私が手にした最初の聖書入門書がこの本でした。身近に感じていた自我や罪の問題について頭で理解するよりも三浦綾子さんの経験や例話を通して聖書が心で理解できた時とても感動したのを覚えています。<P>”心の貧しいものは幸いです”というイエスの言葉がどうも理解できなかったのがこの本を読んだときにすっきりと納得できたのも嬉しかった。初めて聖書を読んでみたい人にお勧めだと思います。
わざわざ断るまでもないが、三浦綾子さんは専門学者ではない。本書は、先輩クリスチャンや教会の牧師などから聞いた話をベースに、平易な文章で纏められた入門書。今までまったく『聖書』に触れたことのない読者に、うってつけの一冊だ。<P>小説家による入門書もいいが、専門学者による入門書も一緒に読んでみたいと思われる向きには、『歴史の中のイエス像』(NHKブックス)を奨めたい。我が国を代表する新約聖書学者が書き上げた、感動のイエス賛歌だ。