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| 中国怪食紀行―我が輩は「冒険する舌」である
(
小泉 武夫
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小泉武夫氏の本は結構読んでいますが、似たような話、エピソードが随所に見られます。<P>この本は解説が、なぜか中島らも氏で、そこはいつもの小泉氏の本とちょっと違った感じではあります。<P>あと、小泉氏独特のですなあ調・我が輩調の語りはスラスラっと読めるので私は好きです。 確かに以前読んだことのある話が出てくる。しかも、内容が少し変わっているものまである。まあ、これだけのペースで本を出しているのだから仕方ないか。<BR>とはいえ、小泉ワールドへの入門書としては最適である。この先には発酵食品の深い世界が待っている。<P>もっとも、中国人の食への貪欲さに恐怖を抱き、中華街にすら行けなくなってしまう人もいるかも知れないが。<P>語り口の馴れ馴れしさが気になった。 小泉センセイが食べて食べて食べまくる話。北欧の缶詰の話などどこかで見たり読んだりした話も登場しますが、ご愛きょう。固いのか軟らかいのか、本気なのかウソなのか、妙に中途半端な論文調の本よりは楽しめます。
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