この本の斬新な考え方(とっくに知っているはずのことであるにもかかわらず)に感動しました。「文法用語を使わないとか言ってるけど、他の単語に置き換えただけじゃん」なんて批判もあるようですが、僕としては、そこが本書の最も優れたところだと思います。「文の先頭には主語が来る」なんて当たり前なんだけど、当たり前すぎていつも深く考えない。それで「じゃあ主語っていったい何なんですか」って聞かれた時に意外とよく分からないままにそんな文法用語を使っていたことに気づく。この本はそんな疑問に「主語ってのは、つまりは文の主役なんだよ」と教えてくれる。今までにない文法!の説明だと思います。「初心者向けにしては単語が難しすぎる」との批判もあるようですが、そこも本書の優れたところだと思います。というのも、英語圏の人々は小さい頃から、文法力と語彙を同時に増やしていくのです。簡単な単語しか使わない従来の英語の入門書では、語彙力がもっと必要なことに気づかないまま高度な文法を覚えることになるわけです。その結果、全然語彙力が足りないまま洋書を読んで、文法的には十分な力があるのに読めない、なんてことになるわけです。ここで多くの人がつまずくのでしょう。文法ばかりを教え込む学校英語の最大の弊害だと思います。本書では難しい単語がたくさん出てくるので、自然と語彙を増やす方向に導いてくれるわけです。あとで洋書を読むときに語彙の点で苦労しないように、という配慮なのでしょう。すばらしく親切なつくりだと思います。難しい単語が多いのでより「生きた英語」に近いのに、なぜかすらすら読める。本当に素晴らしい本です。
学生という身分を離れて既に10年、<BR>中学生レベルの英語ですらすっかり頭に残っていない自分。<BR>いざ英語を勉強しようにも、何から手を付けて良いのやら、<BR>いまさら中学生の参考書を買うわけにも行かないし。<BR>そんな状態だった自分にはピッタリの(再)入門書となりました。<BR>開いてすぐに「今度こそ大丈夫。」の文字、よし、やるぞと思わせます。
英語をマスターしたい人なら必ず手に取ってしまうタイトル。でもこの本の初めに著者はとにかく英語の本を読め!時間はかかる!と説いてます。なにが世界一簡単か?それは英文の読み方です。英文の読み方を理解できればあとはひたすら自分のレベルにあった本を読むだけ、たくさん読めば壺に入れた水が溢れ出すように一気に英語が使えるようになると。内容は参考書のように専門的じゃありません、イラストが多く暗記も必要ありません、3日もあれば読み終えます。でも英語が今までよりも読めるようになりました。最後の方には著者の薦める本も難易度付きで紹介されて今は初級の本を読んでます。目指すは上級だ!!壺に入れた水が溢れるまでにはまだまだかかりそうです。