この本を書いた岩崎峰子さんは祇園の芸妓さんに対する世の中の大半がしていると思われる間違った見方を変えようとしていらっしゃる方なので「芸妓峰子の花いくさ―ほんまの恋はいっぺんどす」(講談社プラスアルファ文庫)にひき続いてこの本を読みましたが内容がかぶっているところがたくさんあり、あまりおもしろくありませんでした。「芸妓峰子の花いくさ―ほんまの恋はいっぺんどす」か「祇園の教訓―昇る人、昇りきらずに終わる人」のどちらかを読むだけで十分だと思います。
自慢話しがなければ、もっと高尚なものになったかもしれないと<BR>思いました。あからさまに「私のようにすればいいのよ。」みたいな<BR>ことを書かなくても人の心に訴える技術や、真理の悟りというものは<BR>もっと違うような気もします。一流とか一流でないという価値観は何処からくるのでしょうか?祗園で遊べるようなお金を持っている人が<P>一流といいたげな感じもあり、まあそれはそれでこの人の価値観なのかと思いました。
とても学ぶことが多く、一気に読んでしまいました。その後、雑誌や新聞に記事が掲載されることもありましたが、読んで自分で価値を感じられる一冊です。