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| 得する生活―お金持ちになる人の考え方
(
橘 玲
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ゴミ投資家シリーズの焼き直しで、<BR>氏の本としては今ひとつ。<P>ただ、法制度が変わったので<BR>その分だけ読む価値あり。 以前、著者が日経新聞に載せていたコラムが興味深かったので購入してみた。著者の他の本を読んでいる方には少し物足りないようだが、気楽に読み進める分には「へぇー」という`トリビアの泉´的なおもしろさが感じられると思う。ちなみにJR定期券をクレジットカードで買ったことがある方、表面に印刷されている`C制´の意味、知ってました?それにまつわるエピソードも含め、答えは本書で。 著者は経済学で言うところの「超過利潤」をいち早く見つけて利用することが必要と説いています。これは、「お金持ちになれる黄金の羽の拾い方」でも指摘していることです。しかし、この本と、いわゆるマネー本との違いは、根底に流れる思想だと思います。橘氏の思想は、カレル・ヴァン・ウォルフレンと同じで、日本の既得権やシステムの矛盾を突いているものと思います。要は表現方法の違いだけでしょう。ボクとしては、橘氏の方が読みやすさといった点や、表現の巧みさといった点でウォルフレン氏を上回ると思っております。
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