我々が日頃TV等を通して理解している(つもりの)アメリカは相当美化されている。イラク戦争に反対しつつ構造改革には賛成のメディアはアメリカの実態を語らない。商売にならないからか。バカなのか。<P>本書は著者の7年間のアメリカ生活をもとに、「平均的なアメリカ」を豊富なデータ分析と等身大の言葉で分かりやすく紹介してくれる。「訴訟社会」「銃規制」「教育」「医療制度」「金権選挙」「人種差別」等々アメリカ社会の暗部は深い。アメリカ人がバカなのかどうかは意見の分かれるところだろうが、著者の言うとおり「一緒にいて疲れる」のは大方の日本人の本音だろう(それぐらい日本人と違う)。<P>尚、本書は2000年11月刊行「僕はアメリカに幻滅した」を文庫化したもの。わしズム連載エッセイの原典ともいえる。
人種差別、陪審員と言う悪癖、訴訟社会、<BR>市場至上主義の嘘…。<BR>教科書等からは決して語られることのない話。<BR>それが具体的な数字を上げて語られており、<BR>アメリカ幻想を砕くための入門書として最適。<BR>最後に、本当にバカなのは?と考えるのも一興。<BR>この本に興味を持たれた方は、<BR>「金で買えるアメリカ民主主義」と、<BR>「アホで間抜けなアメリカ白人」<P>のご一読をお勧めする。
読んでいる時は面白く、アホなアメリカの仕組みというのがわかったのですが、読み終えて、しばらくして、本当に全部真実なのかと思うようになりました。作者がもしアメリカの会社をクビにならなかったらこんな本は出さなかったのでは?単なる「はらいせ」なのでは?