数年前キューバに行った時、唯一のガイドブックとして携帯しました。<BR>地球の歩き方だとカリブ諸国の一つとしての小さな扱いで、とても実用には向かない。かといってただでさえスペイン語のシャワーに必死に慣れようとしているような状況内で、ロンリープラネットの英語をさくさく読みこなせる自信もない。というわけで本書を選びました。<P>レストランの具体名や美味しい美味しくないがばっさり書かれていたり、そこでであったキューバ人との個人的エピソードが書いてあったりと、純粋なガイドブックとはいえないかもしれません。が、その自分だけの個人的体験を求めに旅行に行くのですし!情報ぎっしりのガイドブックより、エッセイ感覚で読める本書の方が私は楽しかったです。すらすら読めるので内容も頭に入り易い。何度も通して読んでしまいました。
実際に持参して使い出してみると、地図の間違いが多々見つかり、この案内には頼れなかった。例えば文中で住所が記載されていても、いざ掲載の地図上で探そうとすると、通りの名前がないために探しようがないなど、案内としての基本的なところが甘く、勧められない。ロンリープラネット社の「ハバナ」の方が圧倒的に地図も豊富かつ親切、記述もしっかり痒いところに手が届いており、はるかに優れている。
日本で唯一のキューバ専門ガイドブック。渡航についての注意や、キューバへの手軽な渡航方法等が分かり易く説明してある。目的地はハバナを中心に主要都市と地図が掲載してありわかりやすい。全体的によくできていると思う。ただ、キューバというマイナーな渡航地なので、改定が頻繁でなく、メキシコからの船便等既になくなっている交通手段等未だに掲載してある。編集者もその点は流動的なキューバの情報なので変わる場合があると指摘しているが、日本人は活字になってしまっている物を全て信じる傾向があるので、実際に惑わされた人も多いはず。大手出版社のように頻繁な改定版出版が待たれる所だ。情報量は豊富だがキューバによく行くリピーターには物足りなくなってくる筈。そうするとロンリープラネット等の外国のガイドブックに頼らざるを経なくなる。