僕が今所有している国語辞典は1985年にでてまして金田一京介・編集と書か<P>れていますが、かなり気に入っています。<P>意味がおもしろいですよね。
なんと言っても、この辞典の特徴は日本語アクセントが付いていることである。中学校で英語を習ったとき、アクセントがどうの、イントネーションがどうのと、ずいぶんうるさく先生から注意されたものである。しかし自分たちの国語である日本語でついては、注意されたことがない。<P>そのためか、最近テレビのニュースで、出先から取材したニュースを報道している特派員の日本語のアクセントが、おかしい。例えば「この事件の背景には...」の「ハイケイ」を、「ハ」にアクセントを置いて発音している人が非常に多い。これでは、手紙に書く「拝啓」である。ちょうど「飴」を「雨」と言う様なものだ。<P>多くの日本人が、この辞典で正しく自国語を発音して、相手によく通じる言葉で、会話して貰いたいものだ。
国語辞典といえば、主観を極力取り除き、第三者的視点で言葉の本来持つ意味を説明したものだと思いがちです。<BR>しかし、この辞典に関してはそれは当てはまりません。<BR>編者の主観がバリバリ込められたこの辞典、好き嫌いは分かれるでしょうが、その挑戦的な内容に魅力を感じる人は多数いると思われます。<P>言葉の持つ意味をより深く考えさせられるという意味で、この辞典は国語辞典の枠を飛び越えた、優れた読み物であると評価します。