あの世を科学的立場から書いた本を始めて読みました。<BR>本来、科学も宗教も心理学も、全ての学問は同じ分野から始まったのではないかと、私は思っていましたが、この本を読んでよりいっそう確信してしまいました。<P>学問は専門ごとに分けて行われていますが、実際は人間的(精神)立場から行うのが学問で、皆が科学的だと言うものが非科学的で、非科学的だと言うものが実は科学的ではないかと痛感します。<BR>この本は、物理学者のユングについて沢山書かれていますが、実は科学者と言われていた人達は皆、気を用いて学問に望まれていた事が分かります。<P>西洋学と言われているものは、実は東洋学を基本として行われ、それに誰もきずかずにいたのです。<BR>西洋に被れている日本人は基本に戻り、東洋の素晴らしさをもう一度見直さなければいけないと思います。
科学者の立場から超常現象を書いた本は大抵、そういうものに対して批判的であります。ところが、彼は、超常現象を「超科学的に」説明しています。喩えが良いので、難しい事は分からない私でも分かります。例えば、2次元平面を、「長さが宇宙の直径くらい長くて細さが電子より小さい」マカロニにすれば1次元になるので、この世(3次元)もあの世(4次元)の圧縮(主旨からずれていたら御免なさい)といった感じです。著者の言う「あの世」が科学的なので、目から鱗が落ちました。お勧めです。