この手のAORのガイド本は数多く出ているようですが、著者によって微妙な嗜好の違いがあるらしく、取り上げられる作品には(AORと聞いて誰もが思い描く定番アイテム以外は)本によってかなり差があります。そこが読んでて面白い所でもあるんだけど、個人的にはこの本が自分の嗜好に一番近い気がします。この本を参考にして、手を出そうか出すまいかチョット迷っていたCCM系の作品にも挑戦してみましたが、いいものばかりで得した気分になりました。さすが自身でレコード会社を興しただけのことはありますね。第2弾期待してます。
もしあなたが30代から40代の方で、昔聴いたAORのあの名曲が入っているアルバムをまた聴きたいなと思ったら迷わずこの本を開いて下さい。お目当てのものが必ず見つけられると思います。国内盤や輸入版で手に入れる事が出来るでしょう。「癒し」が求められている昨今、この本はまさにそのナビゲーターとなってくれます。願わくば、洋楽全般でこういう本があれば良いのですが。
この本に出会い、20年ほど前のAOR大好き青年が復活していまいました。当時レコード店に毎日のように出入りしていた自分も年齢・環境とともに音楽(大好きなAOR)から遠ざかっており、何気なく手にとりページをめくった瞬間、懐かしいジャケットとともに音楽が蘇ってきました。それ以来この教科書のもと懐かしいCD探しの毎日です。ホントこの本に出逢ってよかった。中田さんありがとう。