フランス語の文法(lequelやce queの意味や接続法の使い方など)を勉強したい人にはお勧めの一冊です。見開き2ページで1つの単元になっていて、学習する上で「今日はここまで」というキリがつけやすい構成になっています。1つのフランス語の例文について、日本語でのナルホドと思える文法事項の説明とそのフランス語に対応する英文を併記しています。フランス語をただ単に和訳するという一対一の学習方法では記憶の定着が困難な文法でも、既知の英語文法を同時学習することによって、理解度が深まります。CDは最初にフランス語(女性の声)、次に英語(男性の声)の順になっていて、録音状態が良好なので聞きやすいと思います。<P>ただ、旅行会話本ではないのでこの本に書かれている言い回しを全部暗記したとしても、道の尋ね方やホテルでのやりとりを学ぶことはできないと思います。また、各単元の最後に幾つかの練習問題があり、それとは別に聞き取りのテストも用意されていますが、全くの初心者が取り組むとしたら、その解答集が巻末にまとめて掲載されているのですが、何故その解答になるのかという解説の量がやや少ないかなという気がします。恐らく著者は「解答を見れば理解できるレベルの人」を対象に解説を詳しくは書かなかったのだろうと思われます。ということで、少なくとも、直説法現在の使い方(活用も含めて)に不安の無い人に適していると思います。<P>それから、「あとがき」に書いてあるノルマン・コンクエストの話はフランス語と英語を同時に勉強することの意義を明確にする上で非常に興味深い内容ですよ。
「英語がわかればフランス語はできる!」そうです!が、そうではないです。というのは、名前なのでわかりやすくインパクトがあるものをつけるのは当然ですが、あまりこの言葉に期待しすぎると・・・(私だけ?)。<P>つまるところ、「(フランス語は)英語のほうが近いから、英語がわかってると、考えやすくなるよ」ということだと思います。しかし、"Allemagne(仏)=Germany(英)" より、"=ドイツ"の方が、(日本語で覚えた方が)覚えやすいのに、という面もあり。<P>でもやはり、文は、英文が付くと「あ~そういうことね。」と覚え(理解)やすいです。それにこの本は、一つの覚えなきゃいけない事が何回も出て来るのが良いです。つまり、「ここで覚えなければ先へは行けねえ」式ではないので、面倒くさくなりにくいです。<P>結論として、ところどころに入っている手書きの変な絵を除けば、とても良い本だと思います。フランス語をやると「英語って簡単なんだな~」って思うので、「英語を勉強中だけど、他の言葉もやってみたい」っていう方(私ですが)にもお勧めです。あとは表紙をもうちょっとセンスよくしたらよかったのに。
正直、自分がここまでフランス語の勉強をする気になったことが不思議で仕方がない。この本のお陰としかいいようがない。2年間大学で第二外国語として強制的に授業はとっていたけれど、謎ばかりで前に全然進めなかった。わからないことが何かすらわからなかった。でも、この本のお陰で何がわからなくて前に進めなかったのかがわかったし、会話に使える文章がいっぱい載っているので、すごくやる気がでます。注意すべきところとか暗記するしか仕方ないところには、手書き文字で注意文が書いてあってそれがまたいい感じ。<P>CDは日本語が一切入ってないのでいいです。やっぱり日本語が入っているとそっちばかり頭に残ってしまいます。日本語で「ボワローさん、ご機嫌いかがですか」なんて文が頭に残っていて役にたたないけれど、英語なら意味あるし。英語のリスニングの練習にもなるなんて嬉しいおまけでした。<P>でも、私は英語が好きなのとちょっとだけフランス語を触っている時期があるので余計にこの本が役立っているのかもしれません。ゼロスタートで英語も苦手だとちょっと苦しいかもしれないです。