岡本太郎氏は芸術家として大成せずとも、自分の人生を悔いることはなかっただろう。彼は自分を貫いたからだ。そしてそれが彼の一番言いたいことだ。<P>もっともそれはこれまでの終身雇用制に象徴される日本社会では困難であるのが事実だし、私も含め多くの人は、自分を貫くことや自分と闘うことをためらってきた。そして“常識人間”におさまってきた。しかし、終身雇用制が解体しつつある現代社会でいつまでも常識人間は重宝されるだろうか。<P>書店のビジネスの棚に並ぶ自己啓発書や成功哲学には、「成功したからそんなこと言えるんだ」と思えるものも多い。だが、岡本氏は無名に終わっていても同じ事を書いたんじゃないかと思えてしまう。それほどの迫力とエネルギーが伝わってくる。<P>自信と意欲と情熱を沸き起こす“力”のある書である。
これほどまでに内なるパワーを表現し、自己を貫いた人がいたことに衝撃を受け打ちのめされた。ある一人の偉大な人物の助言として受け止めてもよし。また自分の内側を見つめなおすきっかけにもなる本でもあると思う。<BR>さっと読んでしまうにはもったいない本。自分の成長とともに見えてくるものが変わってくる本であると思う。何度も読んでほしい。
岡本太郎氏の生き方や芸術観、人間哲学がよくわかる本。<BR>タイトルには毒という言葉がついているけれど、毒気はなく彼の繊細な人間性がよくあらわれています。<BR>この本を読む前と読んだ後では、世界が違ってみえるような気がします。<P>彼の生き方から、人が生きていると実感すること、反対に人が人生に虚しさを感じるわけがなんとなくわかりました。しかも物凄くポジティブな気持ちになれます。<BR>読後のなんともいえない気持ちをみんなに味わって欲しいです。<BR>挿絵も素敵です。何度も繰り返し読んで、元気をもらっています。