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愛と心理療法 ( M.スコット・ペック 氏原 寛 矢野 隆子 )

生きていると色々なことが起こる。 人と人との関係のなかで生きにくさを感じることがある。 その生きにくさが高じると障害と呼ばれる症状がでる。 つまり症状は生きにくさを強調したものと言える。<P>「なぜ生きにくいのか」という問題に真剣に取り組むとき、 生きていくのに必要な事柄が見えてくる。 それは負うべき責任から逃げず、自分を律し、真実を受け入れるということ。 その態度は愛に通じ、愛こそが生きにくさを支えると本書は説く。<P>「人生は困難なものである。」から本書は始まる。 つまり「こうすれば楽になりますよ」という簡単な答えは本書では示されない。 地味で真摯な態度こそが症状を、つまり生きにくさを克服すると力強く語りかける。 小手先の技ではない人生の王道を語る一冊。

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