会社・約70社の大株主・竹田和平さんについて別の著者が書いている本。<BR>オーソドックスな内容で悪くない。
本の後半部分には、「竹田和平の銘柄だ」というだけの理由で、<BR>他人の「しり馬」に乗るような投資をしては、い・け・な・い、<BR>というようなことが書かれています。<P>竹田和平の本なのに、竹田和平銘柄を買うな……とハッキリ断言<BR>されているわけで、なかなか男らしいぞ! と思いました。<P>「この本では、特定の銘柄を推奨しないし煽りもしない」<P>という姿勢は、この本に一貫している姿勢ですね。<BR>どのように投資対象を絞り、どのようにすれば自己責任を<BR>取れるのかという、これまでいちばん欠けていた部分を<BR>投資家に示してくれるお手本だと思いました。<P>世の中には「この株を買え」と叫ぶ人間ばかりが多く氾濫して<BR>いるからこそ、この本の主張は、新鮮でした。
この本は2部構成で、どちらか一方だけ読んでも役に立つけれども、合わせると効果倍増の本です。竹田氏の半生を語る前半は経営者の哲学として、その後の株式投資を語る話は日本という国を良くするための「旦那道」の啓発話として心を打ちます。<P> そして、終盤20頁ほどの筆者によるコラム「竹田さんに学んで最高の株を探し出そう」は非常に内容の濃いお役立ち情報満載です。会社四季報CD-ROMを使った「倒産の危険性の低い会社の見つけ方」「企業の財務体質の格付けの仕方」「理論株価の計算の仕方(割安株の見つけ方)」が解説してあり、きちんと計算式も書いてあります。(希望すれば計算式のテキストデータのメール送付も無料でしてくれます。)<BR> 株価の値上がりによるキャピタルゲインを狙うのでなく、応援するつもりの会社の株を長く持ちたいという堅実な個人投資家志望の人には役に立つこと請け合いです。