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| ジーニアス和英辞典
(
小西 友七
南出 康世
)
ネイティブでも使用されるかどうか意見が分かれる場合、△の印をつけるなど、独自色を出しているが、未だに例文での誤植が多い。少し見ただけでも、「解散」の項目などで誤植を発見。第1版でも誤植が多かったが、第2版でも多い。誤植の多さは辞典としては致命的である。
ジーニアス和英辞典の第一版は、シソーラス代わりに使えるという好意的な評価もありましたが、残念ながら初心者には全く不向きなものとなっていました。<P>第二版では、第一版の欠点は大幅に解消されています。例えば・・・ <P>日本語と英語の違いとしてよく引き合いに出される素朴な例として、「笑う」という言葉があります。日本語では、「にっこり笑う」「くすりと笑う」などのように、動作を説明する副詞+「笑う」という表現をするのに対し、英語では、別々の動詞 laugh, smile, chuckle, giggle, grin, sneer などを割り当てています。<BR>これは、日本語と英語の一般的な違いのひとつで、日本語でなら擬態語で補足するようなことが、英語では動詞そのものに含まれているわけです。和英辞典で、日本語のありふれた動詞をみると、ひとつの日本語にたくさんの訳語が載っているのはそのせいでもあります。<P>ジーニアス和英辞典第二版では、このような複数の訳語について、ニュアンスの違いや使い分けのしかたの説明を用意していて、非常に教育的なものなりました。<BR>上に挙げた「笑う」でも、いろいろな笑う状況に応じたたくさんの例文があり、「grin は本来楽しくて笑う意味だが、grin ironically(皮肉に笑う)、grin maliciously(悪意のある笑い方をする)のように悪い意味の副詞を加えて用いることもある」など、具体的に説明しています。<P>第一版の長所であったシソーラスとしての機能を維持しつつ、初学者のための丁寧な解説を補っていますので、英語のニュアンスを学ぶ上で非常に有用なものでしょう。<BR>例文も丁寧に吟味されています。<P>もともと日本語と英語は異なる言語なのですから、ある日本語の言葉が一対一で英語と結びつくはずはありませんが、この辞書によって、話の状況に応じた言葉の対応付けを学ぶことができると思います。
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