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| 21世紀のサッカー選手育成法「ジュニア編」―年齢別・レベル別指導法と練習プログラム
(
ゲロ・ビザンツ
ノルベルト・フィース
田嶋 幸三
ドイツサッカー協会
今井 純子
)
W杯で準優勝しても、何故か日本でだけはイマイチ大きく取り上げてもらえないドイツ。しかし、それでもみんな知っている、ドイツが世界一、二を争うサッカー帝国だということは。<P>この本は、そのドイツのサッカー選手育成・・・というよりは、いかにサッカーに親しむか、という観点にあるように思える。結果としてそれが裾野を広げ、素質のある子供を見出すことを容易にし、良い循環が生まれる。<P>内容は非常に具体的で、一般の人が読むよりは、正にコーチングのテキスト。練習のさせ方(それも細かいプログラムが逐一載っている!)から、普段のコンディション管理、子供一人一人にいかに楽しさを味わってもらうか、という、実践テキスト。<P>いい素質を持った子供は世界中にいるだろう。だがそれを、挫折させずに育てることこそが難しい。ドイツはそれに成功している国なのだとあらためて知る。<P>サッカー以外のことに目が向いてしまい、挫折しがちな若者世代を扱ったユース編も同様で、「育てる」ことの難しさと、それについてきっちりと研究してきたからこそのドイツの底力-「最後に勝つのはドイツ」-だと思う。<P>また、トレーニング以外の、指導について述べた部分は、サッカーのみならず、子供に自分の好きなことを見つけさせ、楽しく才能を伸ばす、という、様々な分野の教育に携わっている方々にも参考にしてほしい本。
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