モノクロの写真はどれも実に綺麗です。<BR>少しかびた様な冷たい海風が吹いてきそうな写真の数々は本当に素晴らしいのですが、惜しむらくは「風景が思ったより少ない」事。<BR>当時の生活を思わせる食器やカーテン、洗濯板などの写真は確かにおもしろいのですが「軍艦島」の写真を見ている気にはあまりなりません。<P>収録されている写真の約半数はそんな写真なので、純粋に軍艦島の「風景」が見たい人にはあまりお薦めできないかも。<BR>また巻末あたりの読み物は研究書的でもあり、この本を写真集と思わせるのを少々希薄にしている気がします。<BR>それでも島内の施設地図や年表などもあり、楽しめないこともないのですが・・・<P>それでも写真は本当に綺麗なんですけどね。それだけにちょっと残念です。
雑賀氏の御本人のホームページでの多くの方からのリクエストメールで復刻した本です。<BR>写真集「軍艦島 棄てられた島の風景」に新作30点の写真が追加されておりまして、これはそのリニューアル版という形になっています。<BR>軍艦島とは何か?それを垣間見る事が出来るものだと思います。<P>NHKのドラマDモード「深く潜れ~八犬伝2001~」から、更にこの島のファンは増えたようで、この本の復刻を望む人は多かったと思います。<BR>今はこの島に上陸は出来ませんので、写真集から軍艦島と呼ばれた島の世界観を感じ取ってみるには良いものだと思いますよ。
このテーマに関してはすでに絶版している書籍が多いのですが、本書はごく最近(2003年3月)出版されたばかりの軍艦島写真集です。手に入らない書籍を求めてきた軍艦島ファンにとって、見逃せない一冊です。ぜひとも、品切れないうちに購入しておきましょう。内容的にも、きっと満足できるものだと思います。