ルネッサンス ― 再生への挑戦 みんなこんな本を読んできた ルネッサンス ― 再生への挑戦
 
 
  ●トップページ   ●研究員紹介 ●研究所規則 ●著作権・免責・リンク ●掲示板 ●更新情報
仕事関連

▼お仕事のご依頼

執筆、取材、講演のお問い合わせはこちらからお願いします。

▼広告のご依頼

MM-Labo.com内への広告のご希望はこちらからお願いします。

ルネッサンス ― 再生への挑戦 ( カルロス・ゴーン 中川 治子 )

時の人にはついぞケチをつけたくなる性分だがなぜかこの人だけはケチつけられない。というよりもうここ3年彼に注目している。去年新車を買ったが日産以外は考慮だにしなかったということは、彼は相当ブランド価値を創造しているのだろう。<P>彼のどこに惹かれるのか、それは彼こそエリートと呼ぶに相応しい強靭な知性と決断力を持っているからだ。クラウゼヴィッツが生きていたらアレクサンダー大王と並び称したかもしれない・・・本書はこんな像をくっきりと浮かび上がらせてくれる

カルロスゴーン氏がいかにして日産を再生してきたかについて、自身の学生時代、ミシュラン社時代、そしてルノー時代を通しての人格、哲学形成過程を含めて事細かに記した力作である。また、自筆とあって現実的であり、かつ説得力のある作品である。成功しか結果はないという賭けにも近い日産再建を,しかも日本という異文化ギャップがあるにも拘わらず成功へと導いている筆者については、既に評論家などが書いている書物はあるが、自身の語るこれまで表にはでていない葛藤については、大変興味深く新鮮である。特に不況下の元気のない日本の経営者にいろいろと示唆を与えてくれる作品である。かつてクライスラーを再建したアイアコッカ自身の書物があったが、ルネッサンスはこれを凌ぐものである。

カルロス・ゴーン氏が自身の生い立ちからビジネスにおける奮闘までを記した半自伝的ビジネス書。自伝的側面からは、ゴーン氏がどういう方なのかを間近に感じることができます。前向きでアグレッシブで、温かみを持った個性が感じられました。ビジネス面の記述からは、硬直した組織では基本的な経営策を実施することすらとても難しいという現実を垣間見ることができます。例えば本書では、物事に「優先順位をつける」ということが繰り返し述べられますが、それを日産でスムースに進めるのに数々の困難が多数あったことが示唆されています。欲を言えば、さまざまな経営策を実施するにあたって(優先順位づけにしろ、クロスファンクショナリティにしろ)、どんな抵抗や説得や妥協が繰り広げられたのかをもう少!!し具体的に知ることができればと思いました。ご本人がまだ日産のトップにいることを考えると望みすぎかもしれませんが。<P>本書を通して、日本が現在抱える問題のいくつかを明確に見ることができます。多くの人がなんとなく、うすうす分かってはいるものの、変化を起こせないでいるそうした問題が明確化されている、という点でも本書に価値があると思います。また、ゴーンさんの「異文化を理解しようと努力し、多文化を受け入れる」姿勢には大きな敬意を持ちました。こういう姿勢を持った方でなければ日産の建て直しはつまづいたのではないかと思いますし、こういう姿勢をわれわれ日本人がいっそう持つことが今後求められているのではないかと感じます。

ルネッサンス ― 再生への挑戦 ↑ご購入はこちらからどうぞ。
ルネッサンス ― 再生への挑戦&nbsp;&nbsp;&nbsp;6843億円の赤字を抱え、瀕死の状態だった日産を3310億円(過去最高)の黒字へと導いた奇跡の男、カルロス・ゴーン。本書は、そのキャリアと経営哲学・手法、プライベートについて語った初めての本である。プロローグにあるこんな一節が、本書の性格をよく表している。「人が白旗を掲げて降参するような厳しい状況で会社を立て直す―― どうしたらそんなことができるのでしょう?(中略)ぜひゴーン流マネジメントの秘訣を教えてください―― この種の質問を浴びせられるたびに、私は途方に暮れてしまう」 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;本書は、ゴーンが経営の秘訣について語ったものではない。本書に著されているのは、知られざる彼の学生時代からミシュラン、ルノー、日産までのキャリアの記録であり、そこで彼が下した決断の数々である。とはいえ、30歳という若さで南米事業を統括するCOOに就任し、ハイパーインフレに悩まされるブラジル事業を成功に導いた話や、北米事業のトップに就任し、ユニロイヤル・グッドリッチを統合した話、ルノー、日産を瀕死の状態から復活させた話などは、究極のケーススタディーといえるかもしれない。また、彼が折々の決断にどんなポリシーを持って臨んだか、状況をどう分析し対応したか、といった話も参考になる。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;本書にはまた、転職の話や家族の話、友人の話など、彼自身のプライベートについてのエピソードが数多く紹介されている。たび重なる転職・移住を前向きにとらえ、協力を惜しまなかった妻の話や、良いアドバイスをくれた友人・上司の話などは、どんなときでも誠実さを忘れなかった彼の人柄とあいまって、成功するビジネスパーソンに必要な要素とは何かを考えさせてくれる。グローバルに活躍するビジネスマンとしてのゴーンの人生は、非常に劇的で、それだけでも読む価値がある。(土井英司)
管理人の書評: 僕はこんな本を読んできた。 はこちらからどうぞ。
| ビジネス・経済 | 金融・経営 | 漫画・アニメ | 文学・評論 | 科学・技術 | 人文・思想 | アート・建築・デザイン | 社会・政治 | ノンフィクション | 新書・文庫 | 旅行ガイド | ホビー・スポーツ | エンターテイメント | タレント写真集 | 歴史・地理 | 医学・薬学 | 資格・検定 | 暮らし・健康・子育て | 語学・辞典 | 参考書・受験 | 子供向け | 楽譜

ルネッサンス ― 再生への挑戦