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アクション・ラーニング ( デービッド・A. ガービン David A. Garvin 沢崎 冬日 )

「学習する組織を実現するためにはマネージャはどのような能力を身に着ける必要があるか?」が実践的に網羅された良著です。 外資系企業のマネージャ職にある私にとって、日々課題に感じることが体系化されており、読んでいて爽快感を得ることができました。<P>特に鋭いのは、組織の学習の重要な材料である情報収集の部分に焦点を当てるなど、学習に必要となる要素を多角的に捕らえている点です。この「情報収集」を初めとし、「経験の定着」や「実験の使い方」など、それぞれの要素が、組織の学習のためにいかに重要であるかが簡潔にまとめられています。それだけに、それぞれのステップで個人として何をすればよいか、説得力のある落とし込みがされています。<P>「学習する組織は大切である。では自分は!をすればよいのか?」という方には、特にお勧めできる内容だと思います。

 組織学習の本はかなり多いが、実験と学習を取り上げて論じている<BR>のは、本書以外にはない(和書に限りますが)。経験と実験との違い、<BR>および実験の中身についてもう少し詳しい記述があればいいのだが、<BR>実験と学習だけを取り上げているわけではないので、仕方がないで<BR>しょう。<BR> 実験といっても、実験室での実験ではなく、企業活動全般に及ぶ<P>「明白な目的を持った試行」を実験と呼んでいます。探究的な実験<BR>(発見を目的とする)と仮説検証的実験(証明を目的とする)に区<BR>分していますが、私は探究的実験に関心を引きつけられました。<BR>ただし、ハウツーものではないので、すぐに応用がきくようなもの<BR>ではありません。

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