本書は「問題解決」と言うよりは「ものごとを論理的に考える(ロジカルシンキング)態度を身に付ける」ための絶好の入門書と言えます。<BR>同類の本の中で最も分かりやすい良書だと思います。<BR>解説されている「ゼロベース思考」「仮説思考」「ロジックツリー」などは、ビジネスの現場で頻繁に使われる思考方法です。<P>経営戦略、マーケティング、財務などに共通する土台とも言えます。<P>確かに現実には「ロジカルシンキング」だけでは解決できない問題が山積しています。「コミュニケーション力」「直観(インスピレーション)」が解決の大きな比重を占める、というのが実感です。<P>しかし、判断力を求められる立場の人が「ロジカルシンキング」を身に付けていないがために、現場を混乱させてしまうケーも多く見受けられます。<BR>むしろ一部の天才的な人を除いては、「自分の頭で論理的にものごとを考え抜く経験」の蓄積が「瞬時でものごとの本質に到達する「直観」や「センス」」につながるのだと思います。<P>学生や社会人なりたての方には、経営のフレームワークを暗記するのではなく、本書で説明されている思考方法を実際に現場で試してみることをお勧めします。<BR>失敗もあるかと思いますが、若き日のすばらしい鍛錬となることでしょう。<BR>実際、私は、この本を自分の部下に過去10冊ほどプレゼントしてきました。
戦略思考に関する数多くの著書がある中で、この本は、問題解決に悩む方向けの「実用書」と言える。即ち、「思考と技術」のみならず、読者が実践するための「ソリューション・システム」のインストレーション方法まで触れられており、即、実践に役立つ著書である。したがって、この本を読んだ後は、読者のWill(意志)が試されるということであろう。
「問題解決」というだけに、<「問題解決を上手に教えること」の”問題”をクリアできている>点を最大の賛辞としたいと思います。 1つのプレゼンテーションをうけているような感じで、 問題解決の入門書として、表現の読みやすさ・図表の扱いなどの的確さから、とても容易に取り組める本ですね。<P>どの分野の人でも、一度はくぐるこのテーマに向き合ってみるのもいいかなと思います。とりわけ、読む人は、隣でペンを転がしながら、実務や身近な話題から試して見るとより効果的かと思います。 なお、「プロフェッショナルの条件」や「クマのプーさんに学ぶ問題解決」なんかを読むと相乗効果があると思います。