参考文献にある書物で勉強すること。<BR>その文献リストが使えるだけ。<BR>いろんな本からおいしいところをつないで、MBAシリーズとして仕立てて<BR>情報に疎い消費者に買わせるパターンは限界です。<BR>本書以後の駄作が目立つのもそのため。<BR>もうこれまでの、洋書の和訳そのまんまやパッチワークでの本つくり<BR>は、これまでほど通用しないんだよ。
「それで?(So what?)」と考えることが重要なことはわかっていてもなかなか実践するのは難しい。<P>しかし、考え方にはいくつかのパターンがあって、それを習得しておけば、いままで超えられなかった「思考の壁」を楽に超えられるようになる、そのパターンを体系的にまとめ、簡単な例題と、巻末にはケーススタディを付した形式は教科書として最適である。<P>この考え方に慣れるまでには、構造化ひとつにしても様々な雑念が頭をよぎり、どれが幹でどれが小枝でどれが葉なのかわからないものなのだ。これはかなり熟練してきても問題が複雑になり情報量が増せば増すほどなかなかこの例題のようにスッキリさせることはできない。パターンを形式として覚えることから先が本当の試練なのだ。<P>おそらくグロービスはこの先の企画として本編を考えていることだろうが、その前に、せめてこのあとがきにでもこの「本当の試練」について触れておいた方が良かったのではないかと思う。単にビジネスパーソンにとっての「鋭いナイフ」というツール的な位置付けにしてしまっているところが惜しい。ゆえに★★★
昨日、2度目を読み終わりました。<BR>1度目の感想は、「へー、そうだね。いつも無意識にやってることを形式知<BR>としてモデル化してくれてる」といった漠然としたものでした。その時に評<BR>価を記していれば星3つ程度だったと思います。<P>その後、バーバラミント女史の「考える技術・書く技術―問題解決力を伸ば<P>すピラミッド原則」を読み、そしてしばらくしてもう一度この本を読み直し<BR>てみました。はっきり言って「目からウロコ」状態でした。<P>理由は以下の3つです。<BR> ①「何を考えなくてはいけないか」を考えるようになれる<BR> ② 論理展開を自分の中でモデル化できる<BR> ③「So What?」を本を読みながら実践できる<P>①②は一度読むことで、なんとなくは把握することができます。しかし、<BR>③はこの本の内容をある程度理解してないと、①②を習得できていないた<BR>めに、実践することはできません。だから、1度読むだけでは、この本の<BR>価値を見出すことはできないのかと思います。<P>クリティカル・シンキングって、自己評価ってしづらいですよね?!<P>自分では満足ゆくものでも、他人からは・・・ってこともあったりします。<P>私はバーバラミント女史の「考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばす<BR>ピラミッド原則」とともにもう一度、読み返して見たいと思っています。