既に過飽和状態にあった日本の生保市場に後発参入、ここまでシェアを伸ばしてきた理由を著者(プルデンシャル顧問)は厳選採用されたライフ・プランナーたちに帰結する。実際、日本の生保商品に比して外資生保の商品ラインナップが「著しく」有利、ということは保険商品の仕組みからありえないし、ライフ・プランナーへの高額報酬を考えてもなさそう。実際わたしたちが外資にのりかえようカナとふと考えてしまうのは彼らライフ・プランナーの「痒いところ」「見えないところ」に手が届く説明があったからこそ、です。本書は、その中でも「スーパー級」ライフ・プランナーの契約者とのエピソード集からプルデンシャルのライフ・プランナーの素晴らしさが得々と語られますが、プルデンシャルの日本市場参入時に比して消費者の保険商品への理解・関心も高まり、DIY的な商品や日本の生保の巻き返しに直面し、プルデンシャルがライフ・プランナーの営業力に依存したシェア向上を今後も続けていけるかどうかは興味深いところです。正直、わたし個人的には本書に紹介されるエピソードのような「(がん告知など)人生最悪の事態」への備えを他人任せにしてその分のフィーを支払うようなことはしたくないので自分にもっとも適した保険メニューを自分で調べてDIYする方の道をとります。一般公募をしないプルデンシャルのライフ・プランナー採用基準まで書いてあるので今後この道を目指す方にはいい本と思います。
ライフプランナーの営業力ってなんなのか参考にしようと思って読みましたが、そんなノウハウ話じゃなくて、なんか映画でも見たような感じです。本を読んで泣くなんて、いままで数えるくらいしかないのに。こういうことが営業の本当の強さになるのかもしれません。打算とかを超えたところに結果がついてくるんですね。
人に紹介されて読みましたが、冒頭からぐいぐいと引き込まれていきました。当初、営業の本と思っていたところが、そこにでてくるのは意外にもヒューマンドラマ。プルデンシャル生命のライフプランナーというのは、ここまでのヒューマンなサービスを行っているのかと、正直驚きました。営業で最も大切なのは人とのつながりなのだと感じさせる一冊でした。