この本は、会社をよりよい方向に導くのために自分は何をなすべきなのかを模索する社長と、自分の考えをガンガン言い放つ(信じられないくらい(笑))率直な新規女性従業員との二人が、「ビジョン」という抽象的な言葉を、具体的な中身を伴ったものに意味充填していき、より説得力のある「ビジョン」の作り方を検討し、実践していく過程を、二人の会話やその周りで起こる事件を通して描いている物語です。<P>僕がこの本を読み終えて感じたことは、タイトルにも書きましたが、こんなにうまくいくかなぁ…、ということでした。<P>とどのつまりは、有意義で、明確で、達成イメージの湧く、そんなビジョンを持ちなさい、そしてそれを不可変的ではなく可変的に柔軟に実践して行きなさい、とのことですが、まぁ、そりゃそうでしょうね、と言うのが実感です。<P>なんというか、解ったような気持ちになれるけど、結局何が解ったのかよく分らない、という、こういう本によくありがちな感想しかもてませんでした。
ケン.ブランチャード得意の小説風筋立てに、経営学の概念を優しく教授する本。しかも、これは「シャチのシャムー」と比較しても、小説部分もよく出来ているので最高。また、肝心のビジョンについても、段階を追って解説しているので、読みながら、自分のビジョンが描けます。<BR>経営者だけでなく、自分の人生を考える人すべてに、絶対お勧めです。
日々の生活を過ごす中で、「何かみたされない」「何かが足りない」って感じていませんか?そう、例えるなら『自分の人生を生きていない』って感じです。<P>是非本書を読み、実際に自分のビジョンを作ってみることを試してください。必ずや、『自分を生きる』ってどういうことなのか、そのヒントを手に入れることができるでしょう。<P>『自分の人生を生きる』、つまりビジョンを持つためには、『目的』・『価値観』・『未来のイメージ』の3つが必要だと著者は言います。<BR>「何それ?」って方、心配要りません。この3つのキーワードと共に、わたしたちの抱く疑問について登場人物が一緒に考え、その答えを見つけてくれるから。<P>物語り形式の本書を読むことで、ビジョンに関する全てが十分理解できます。<P>本書は、『成功』とか『お金持ちになる』とか、今の時代のキーワードを語る内容ではありませんが、読み終えた瞬間に「自分の求めていたものはこれだ!」ってことに気づくでしょう。<P>さあ、『自分は何者で、何を目指し、何を基準にして進むのか』を明確にし、この瞬間から、『ビジョン』に従った生き方を手に入れてください。そして、『人生の終着駅は「成功」ではない』ことに気づいて下さい。