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| 志ん朝の落語〈2〉情はひとの…
(
古今亭 志ん朝
京須 偕充
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なんといっても絶品は「文七元結(ぶんしちもっとい」<BR>今の世の中に、たとえば現金400万円(1両を8万と換算)を無くしてしまった人に、自分の借金返済400万円をぽんとその人にあげてしまう人、いますか?<BR>借金返済できないと自分の愛娘を肩代わりに女郎屋に連れて行かせてしまうんですよ。<P>私にはできません。目の前で自殺しようとするのは止めますが、それ以上のことはできず店まで連れて行くのがせいぜいです。<BR>。<P>最後はめでたしめでたしと分かっていても、読んでてはらはらします。<BR>さすが志ん朝。絶品です。<P>人情の機敏をこまやかに語った全11編収録。<BR>ぜひぜひ声を出して読んでみて下さい。
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