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| アラブが見た十字軍
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アミン マアルーフ
Amin Maalouf
牟田口 義郎
新川 雅子
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米国が被告席に座らせられているよう。西欧史観を覆す名著。 単行本が文庫になって、さらに求め易くなりました。 フランク人のパレスティナ侵略、はなわちキリスト教徒側から言うところの「十字軍の遠征」を客観的に描いた名作です。<P>いまだ「半未開」といった段階の西ヨーロッパのキリスト教徒が「宗教的熱狂」に駆られて、イスラーム諸国の混乱状態につけ込み、各地を劫略しつつイェルーサーレームを占領した第1回十字軍から、彼等が再びヨーロッパへ放逐される迄の経緯を、かなり公平な視点から描いていて好感がもてます。<P>およそ「歴史」に関心のある方には必読と言っていい位の優れた本と申せましょう。
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