「段取りがわるい」と使われる段取りについて、学者さんが書いた本です。段取りといえば、仕事で一番最初に鍛えられる分野ではないでしょうか。それも、学問的に習うものではなく、体で覚える事が多い分野の気がします。その段取り力を、トヨタ、建築家、スポーツ選手、ポパイなどの事例を交えながら、分析しています。『大事なのは出会った現物を見て、経験を積み重ねることによって、自分の中にチェック項目を増やしていくことだ。』36ページ引用。この文章は、いいなとおもったので、早速メモ帳に書き込みました。 色んな事例をだしながら、読みやすい。でも、読み終わったあとに、感想が残らない。うまく説明できないけど、「で、いったい段取り力とは何?」わかったような、わからないような不思議な本。
古い言葉である。段取り力。<BR>筆者はこれまで明文化されなかったこの古い言葉を敢えて使用し、<BR>人生におけるあらゆる局面に対して応用の効く概念として提案している。<BR>乱暴に言ってしまえば、段取り力は「見えない部分を見る力」と<BR>「全体を把握しフェーズ毎に分解する力」だと感じた。<BR>トヨタ、安藤忠雄氏、アポロ13号など、多少強引に思われる具体例も<P>あるが、段取り力という言葉を作ってしまう事で、日常に新たな<BR>考え方を導入しようという作者の意図は納得できる。<BR>概念ごと取り入れられなくても活用できる部分はあるので、<BR>仕事が上手く行っていない方は参考までに読んでみると良いかもしれない。
齋藤孝さんは、大好きなのですが、この本は…?<P>齋藤さんの読書量を自慢しているのか、他の研究者(教授)の勉強のしなさを嘆いているのか、でも同じ穴の狢ですね、齋藤さん!<P>とにかくこの本は引用が多すぎます。引用するには、その分本を読まなければならないのは十分わかりますが、大学教授なら、そこからの新展開をするべきだと思います。<P>これでは、ただの“まとめ”でしょう。<P>「うまくいく人」はここがちがう、ではなくて「文筆家として儲ける人はここがちがう」、として如何に手を抜いて本を書くか、という視点で売り直したらもっと売れると思います。