友人に薦められて手に取ったが、思いのほか有益な本だった。<BR>ビジネスの現場において、思考および説得の論理性はOSにあたるものだ。どんなに高い専門知識(=アプリケーション)を搭載しても、基礎となる思考法が脆弱なものでは、的確なソリューションは導出・実行できないだろう。<P>本書で一番重要なメッセージは、「メッセージを伝える時に最も重要なこと、それは『あなたが何を伝えたいか』ではなく『何が問われているのか』『相手に何を求めるのか』ということだ」という点かと思う。本書の言葉を借りて換言すれば、思考・説得の技術の基本は、①課題の設定、②相手に期待する反応、③メッセージの内容、をしっかりと認識することである。実はここが最も忘れやすいポイントであり、その先の「MEAE的思考法」や「並列型/解説型論理構造」は、無意識に実践できている人も多いかもしれない。<BR>この種の本は、「言われてみればそのとおり」であり、その効用はひとえに読後の実践にかかっている。
これを初心者向け、と言ってはいけない。ロジカルな枠組みでものを言っていないことの多いこと! 経験や年齢に関係なく、ロジカルに考え、コミュニケートするために何度でも読み返したい本です。<P>ポイントは考え方のエッセンス、すなわち、「課題に対しての答え(これさえ出来ていない人は多い)をピラミッド型の論理構造で、抜け洩れなく伝える」、この点を掴めば良いと思う。<P>ビジネスにおいて必要な能力の基本は、リーダーシップ(対人関係スキル)とロジカルにものを考え、伝える能力だと思う。ロジカルに考えることで、成果をあてる確率は上がるし、コミュニケーションはスムースにいく。基本であるが故に、誰にでも読んで欲しいし、そのために最もお奨めになる「ロジカル・シンキング」本です。
同じマッキンゼー関連のビジネス書としては「マッキンゼー式 世界最強の仕事術」よりは明らかに役に立ちます。 どっちか迷ったらこちらを買うべし。 (読み物としては世界最強~も面白いんですけどね)<P>速攻効き目あり、って感じでオススメです。 会社で「MECE」を流行らせよう。<P>ただ、惜しむらくは、<P>・この本自体がMECEでない。内容の重複、余事多し。MECEにまとめれば半分以下の厚さで済むと思うのですが…。<P>・章ごとの例題に解答例がほしい。こういう本って、みんな通勤電車の中で読んでると思うんですけど、例題を考えるためにペンを取り出して階層図書いてなんてできないですよ満員電車の中で。