過去とそして現在、未来の銀行の経営戦略像を筆者独自の視点から、世界の銀行を題材に分析する。迫力のある具体例、工夫の凝らされた表現方法。筆者の山本氏の視点の鋭さと工夫の伝わる重要な一冊。日経ビジネスはじめ、多くの書評で取り上げられてることからもわかるとおり、この分野に新風を送り込む著作である。すべての銀行員が明日を考える指南書であろう。わが都市銀行の若手の間でも評判の書。
前著の「会社を変える戦略」も面白かったが、この著者の作品は<BR>コンサルタントにありがちの権威主義的な物言い、受け狙い、明らかなセールス意図を抑えている。あくまで視線の新鮮さで楽しめるビジネス書に仕上がっている。<P>固く、感情論で語りがちの銀行論を明るく、面白く語り、それでいて<P>オーソドックスなところは押さえている。刺激を与えてくれる著書に<BR>仕上がっている。なかなかいいですね。次作品にも期待。
面白い。<BR>海外事例との比較から現在の邦銀のポジショニングを明らかにし、「儲かる銀行」を作るためには、マーケティングイノベーションの必要性を説く。<P>筆者のコンサルタントとしての長年の経験・考察に基づいた独自の銀行在るべき姿論が描かれていること、現在の邦銀の客観的なポジショニングが理解できること、豊富な海外の事例が掲載されていること等、他書では得られないエッセンスが多い。銀行内にいる者、銀行に関連するビジネスに従事する者にとって、これらのエッセンスを取り込むことは自分自身の思考を形成する上で必ずプラスになる。<BR>お薦めします。