証券化関連の本は10冊ほど読みましたが、概要をつかみ、かつ全体の枠組みをきちんと把握するにあたっては、この本が最適だと思います。入門書としてだけではなく、ある程度類書を読んだ後に、もういちど頭を整理する為にも使えます。<P>日経文庫はいずれも各章の冒頭に要旨を図で纏めて表示していますが、中には全然使えないものもあります。しかし、本書は非常によく纏まっており、資料を纏める際に、非常に役立ちました。お勧めです。
著者はかなりきちんとした経済学者なので、当然のごとく理論的にきちんとした本になっています。それでいながら、読み易い文体なので、証券化とは何かを知りたいというレベルの人にも薦められます。何より値段が安いですから、へたにハードカバーの大書を買ってきて失敗するよりもリスクは少ないでしょう。<P>質の悪い不動産を証券化したからといって不動産の質があがるわけではないし、証券化・証券化って何を騒いでるんだと疑問を抱いている人にお勧めします。<P>証券化するメリットは何なのか?メリットを活かすためのスキームとは?<BR>証券化の本質についてシンプルに理解するには最高の本だと思います。
最近、不動産投資信託の登場によって証券化、特に不動産投資信託に関連する書物が多く発行されています。<BR>しかし、多くの物が法律面やスキームを説明するものが多く、ほとんど内容が一緒の物が多いです。<BR>この本は、そういった物とは違い、理論的な面からの説明が新書にも関わらず多く内包されています。<P>証券化商品のプライシングに興味がある方などは、最初にこの本を読んでみるといいと思います。<BR>また、日本でも証券化商品のプライシングに関する書物が多くでることを期待しています。