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ニュー・ニュー・シング ( マイケル ルイス Michael Lewis 東江 一紀 )

この書籍は大学のサマースクール『経済地理学』の推薦図書です。<P>残念ながら英語に得意でないので、すべてを訳して授業に間に合わせることは出来ませんでしたが、コンピュータ業界の人なら必須、少なくとも販売部門にかかわる人は時間をかけても自分で辞書を引きながら読破する価値があると思います。シリコンバレーには、コンピュータ業界がただ集まっているわけではなく、人材、サービス、となくてはならないものが終結しています。

SGI、ネットスケープ、ヘルシオンを作った男、ジムクラークの話。<P>この本からビジネスに役立つ何か特効薬を探し出すのは難しい。ジ<BR>ムクラークの成功要因のもっとも大きなものはジムクラークである<BR>から、ジムクラーク以外は簡単にはなし得ないのではないか。<P>だがそのジムの本から伝わる人となリは創業者には不可欠なものと<P>いえよう。先を見る力、それを人に伝える力、成功への執着心、ま<BR>た逆にそれを簡単に捨てる力。。ビジネス上の特効薬ではないが、<BR>学ぶものは多い。<P>個人的には同じ時代、インターネットのビジネスを行ってきた人間<BR>として、あの時代をしっかり整理されている書籍として面白かった。<P>マイクロソフトとのブラウザー関する一連の訴訟の件で、ネットスケープ側の人間たちが弁護士に対して「明らかにあなたはビジネスマンではない。」という件があるが、ジムクラークはたしかに「競り<BR>合う男(ビッドネスマン)」には違い無い。

マイクロソフトやインテルに代表されるネット関連の急成長巨大企業は多く、又、これらの起業に携わり巨万の富を築いた人物は多い。<P>アメリカンドリームの具現者であり、現代のヒーローともみなされるこれらの起業家達の中でも、SGI(シリコングラフィックス)、ネットスケープ、そして米国ヘルスケア産業に革命的変革をもたらしたヘルシオンという3つの資産数十億ドルの企業を起業したジム・クラークは、やはり異彩を放っている。<P>このジム・クラークの成功はどのようにしてもたらされたのか。本書は、ジム・クラークに密着しつづけた著者による、現代ヒーロー伝ともいえるものだ。<P>この世界での彼の成功の秘訣は、次々と生み出される「ニュー・ニュー・シング(先の先を行くアイデア)」である。それでは、その先の先を行くアイデアとは、一体、どんな人物の、どんな資質から生み出されるものなのか。本書は彼の生い立ち、そして日常の言動などから掘り起こした人間分析として、単なる成功物語の枠を遥かに越えている。<P>先の先を行くアイデアとは、当初は奇想天外なものとみられるが、ジム・クラークの人並みはずれた発想と行動力は、周りの状況さえも魔法のように変えて行き成功に導いていく。それは、彼の持つカリスマ性によるものなのか、歴史上のヒーロー達がもっていた天性の運といったものなのだろうか。<P>本書に描かれたジム・クラークの強烈な個性と、そのあくの強さには、辟易とする人も多いだろう。しかし、その彼についていくことが、自らも億万長者になることであるとするならば、それは、ジム・クラークという宗教の信奉者ともいえるものとなって行く。これらの追随者たちが、ジム・クラークというカリスマの下で、どのように行動したかといったドラマも面白い。<P>ジム・クラークの自慢のコンピューター制御された巨大帆船が、嵐の中で翻弄されるさまなどは、人間の知恵の結晶である先端技術と自然との相対的力量を物語っており中々感動的だ。

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ニュー・ニュー・シング&nbsp;「2度あることは3度ある。3度あることは…」それがこの本を初めて読みえたときに最初に頭に浮かんだことだった。つまり、高性能ワークステーションのシリコングラフィックスを創業してコンピュータの世界に3Dを持ち込み、ネットスケープで世界をインターネットの渦に巻き込み、米国ヘルスケア産業を引っくり返すヘルシオンを数十億円の企業にしたジム・クラークの4番目は何だろう、という期待を込めた問いかけだ。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;まったくノウハウも顧客層も異なる企業を毎回、時価総額十億ドル単位の企業にしていくジム・クラークの後をついていきたくなる人がいても不思議ではない。実際、3つ目のヘルシオンでは、そう信じてついてきた技術者たちが奮闘してシステムは完成し、信じた者たちは報われたのだ。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;どこからともなく生み出される「ニュー・ニュー・シング(先の先を行くアイデア)」によって、彼の周りはパラダイムシフトを起こしていき、彼はどんどん資産家になっていく。それを生み出す彼の頭の中には、特殊なレーダーでも入っているのかと思えば、実はネットスケープが創業間もなく上場した背景には、どうしてもヨット建造の資金が欲しかったから、という拍子抜けするような事実があったりする。次はもっと大きなヨット欲しさに、また新しいことを考えついたりするかもしれない。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;とっぴなことを思いついては皆を説き伏せ新しいことを始めていくのは彼だけではないはずだが、なぜ彼は毎回成功するのか。好奇心、集中力、勘のよさ、金に対する執着心―― いろいろと理由は考えられるが、こうした要素をもつ人はほかもいるだろう。冒険小説の主人公にもれなくついてくる、何かが起きると予感させるもの、周りを巻き込んでいくパワー、それがひとつのカギなのかもしれない。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;残念なのは、これがどう見ても、シリコンバレーにふさわしい話であることだ。日本のベンチャーにはこういうミラクルショットはないものか、日本にはこういう人はいないものか、登場を期待するのみである。(加藤千秋)
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