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| 帝王学―「貞観政要」の読み方
(
山本 七平
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難しい本だろうと思い構えていましたが、説明の面白さからすらすら読み進める事が出来ました。自信を持ってお奨め出来る本です。<P>特に、ある程度の地位を持った方全てに読んでいただきたい内容でした。<P>また、この本を読んだおかげで中国の歴史に興味が沸きました。 唐の時代、太宗の善政を説く『貞観政要』という上奏文ついての平易な解説書。<BR> 政治を担う者として、君主が如何にあるべきかを説く『貞観政要』の思想を、現代民主主義において、政治の担い手である、全ての人間が学ぶ必要がある。<BR> 『小さな政府』という概念が、唐の時代既に着想されていたことに驚愕。<BR> あの広大な中国を“貞観の治”と呼ばれるほどの秩序維持を成し遂げるために皇帝には何が必要であったのか。もし現代の企業をとわず組織維持に適用するならばリーダーには何が必要でのあるのか。<P> この本ではそれを可能にしてくれる知恵が詰まっている。それらの知恵とは要約するならば『起業するのに必要な能力と維持するのに必要な能力は別』ということである。
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