同名の番組の１年目放送分（５０話）から、１９話を選んでまとめたもの。破綻企業の再建、農業現場の改革、企業や個人の中国での挑戦、アニメの海外展開等々、様々な分野で苦闘する人たちを通じて、日本経済再生への動きを探る。<P>　１話分あたり１０ページ前後で、読みやすい。テレビではすぐ消えてしまう表やグラフを落ち着いて見れるのも、紙媒体のメリットだ。映像から伝わる取材対象の人情の機微や緊張感までは再現しきれないが、彼らの言葉をそのまま載せることで一定の効果を得ている。<P>　本では一部省略されている現場での行き違いや、業界の背景なども、もう少し説明して欲しい。そう考えると、１話当たりの紙幅をもう少し増やしても良いだろう。<P>　本書は、様々な分野の現場の動きや雰囲気!つかむには手頃な本である。就職や仕事をまだ真剣に考えていない若い人にもお勧めと言える。