カルロス・ゴーン経営を語る みんなこんな本を読んできた カルロス・ゴーン経営を語る
 
 
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カルロス・ゴーン経営を語る ( カルロス・ゴーン フィリップ・リエス )

カルロス・ゴーンという人物を生い立ちを含めて、書いてある。<BR>経営の具体的な手法というよりは、ゴーンが実際に行ってきたこと、<BR>また、それはどのような考えのもとに行ったかが、インタビュー形式で語られている。<BR>ゆえに、私のような素人がカルロスゴーンについてどのような人物であるかを知るには最適の本であると考えられる。<P>前半はゴーンが歩んだエリートコースの説明が長く、少々退屈ではありますが、日産に出向が決まるあたりから面白くなり、一気に読んでしまいました。

ワタクシは経営学部卒でも商学部でも、車に詳しいわけでも、<BR>ビジネスライクな人間でもなんでもない、ただの事務職のOLです。<BR>が、某ビジネスニュース番組は何故か好きで毎日見ており、<BR>しょっちゅうカルロス・ゴーンの話題が出ます。そして、<BR>某新聞に載っていたこの本のレビューを読み、とても気になって<P>買ってしまいました。そしてとても楽しく読み切ってしまいました。<BR>「経営を語る」というお堅いタイトルにめげずに読み進めるうち、<BR>ゴーンのバックグラウンドがとてもよくわかったし、<BR>メディアに登場する時に印象に残っていた、<BR>「厳しい、コストカッターとして来日、辛辣っぽい、気難しそう...」<BR>といった雰囲気とは全く逆な、きさくで、極めて友好的で、<BR>いかにも相手を理解しようとする努力家であり、<BR>真の”インターナショナル”の王道を行く人だなと思いました。<P>そして、この本は単に車業界であったり、タイヤ業界などの分野に<BR>勤める人だけでなく、あらゆる仕事に従事している人達のビジネスあるいは<BR>ライフスタイルの参考にもなる本だと思います。<BR>自分の気持ちが引き締まりました。<P>こういう人物に新しい息吹きを入れてもらったNISSANは<BR>本当にラッキーなのでは。。。<BR>今後NISSANが進む道に多いに期待してます。

一家の生い立ちや自身の歩みを振り返りながら人生や経営の哲学を語る―という全体の構成はカルロス・ゴーン氏が初めて書き下ろした「ルネッサンス―再生への挑戦」と同じ。だが、本書はインタビューによって氏の生の言葉を引き出しているところに特色があり、理路整然とした氏の考えがダイレクトに伝わる。日々、対話を通じて自身の考えを相手に伝えるカルロス・ゴーン氏の本のつくり方としては効果的な手法であるといえよう。<BR>父親や祖父のこと、学生時代に学んだこと、ミシュランで工場勤務を希望した経緯、日産に来ることになった背景など、「ルネッサンス」の行間を埋めるエピソードがいろいろ盛り込まれ、全体的に内容も濃い。中国市場への挑戦にも一章を割いている。<P>昨今、経済誌でカルロス・ゴ!ーン氏の名前が出てこないものはない。「ルネッサンス」を含め、氏の手の内はほとんど明かされたのではないか、と思っていたが、本書を読んでまだまだ学ぶものは多いと感じた。<P>原題はCitoyen du Monde<BR>Citoyenは市民、国民<BR>Mondeは世界、社会<BR>まさにカルロス・ゴーン氏にふさわしい言葉だと思った。

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カルロス・ゴーン経営を語る&nbsp;&nbsp;&nbsp;瀕死の日産を過去最高の黒字へと導いた男、カルロス・ゴーン。本書は、約2年前に刊行された『ルネッサンス─再生への挑戦』の姉妹書ともいうべき内容で、カルロス・ゴーンの青年時代からミシュラン、ルノー、日産までのキャリアの記録がつづられている。『ルネッサンス』と異なるのは、経済ジャーナリスト、フィリップ・リエスが第三者的な視点からゴーンの語りをフォローし、よりつっこんだ内容にまで高めている点。このフォローにより、たとえばルノーの「200億フランのコスト削減計画」発表時の反省が、事前の情報の漏れを防ぎ、一気に再建計画の全容を明らかにした「日産リバイバル・プラン」の表明につながったなどという経験の連鎖が、より鮮明に見えるようになっている。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;また本書には、『ルネッサンス』以降の話もふんだんに盛り込まれている。日本独自の慣習をプラスに評価し、無理に変えなかったことが再生の秘訣だったというゴーン本人の述懐や、フェアレディZの復活に代表される新車の開発、環境問題に関するスタンスなど、前著では触れられなかった内容も数多い。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;しかし、本書の真髄は、ルノーと日産のアライアンスのあり方に代表される、今までのM&A(合併と買収)にはない方法論を明らかにしている点であろう。カルロス・ゴーンに関する類書でも触れられているが、2社の補完的な関係は、20世紀型の企業合併や買収とは視点が異なる。お互いに成功を目指す、ひところ流行った言葉でいうところの“Win-Winの関係”は、ともすれば理想論にも聞こえるかもしれない。しかし、この提携により目指すところをゴーン自らの言葉で明確にしている点が、本書の魅力のひとつだといえよう。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;本書を読むにあたっては、「日産リバイバル・プラン」や「クロス・ファンクション」などといったゴーンの経営に関するキーワードについて、断片的にでも知っていた方が読みやすい。ゴーンの人生そのものに興味がある人だけではなく、報道されてきた、ルノーと日産の提携に関する一連の話題を、ゴーンの視点で改めて総括したいという人におすすめしたい本である。(朝倉真弓)
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