「ほめ上手」と「叱り上手」は、自動車のアクセルとブレーキのような関係で、どちらか一方だけではうまく機能しないが、基本は「前に進む = ほめる」ことの方だと思う。鈴木氏自身は、まだ若いが、自身の体験談の中から、心に伝わる「ほめ方、認め方、関わり方」のヒントを提供している。特に、著者自身が、米国の刑務所で囚人をカウンセリングしていた時のエピソードなど、じーんと胸にくるものがあった。<P> 相手によって、何がほめ言葉になるかが変わってくるという指摘はまさにその通りで、ほめ上手は「ほめ方のレパートリーが広い人」であることがよくわかる。そして、ほめ上手とは、小手先のテクニックではなく、むしろ相手の存在そのものをどれだけ深く受け止めているかという心構えなのだろう。<P> 企業の管理職やプロのコーチ、教育者はもちろん、子を持つ親・保護者にも、広くおすすめしたい1冊である。
どうしても気の合わない部下がいて、どうにかする方法はないか・・と思い、この本を手にとりました。<P>どんなタイプの人間か?を分析して、それにあったほめ方をする、というのが大事とのこと。<BR>実際、見当違いなほめ方をされても、うれしくないですよね。<BR>むしろ、ばかにされている気にさえなります。<P>そんなポイントをぐっと押さえた内容となっています。<BR>しかも、難しいことはなくて、明日にでも実践してみたくなります。<P>会社内での人間関係だけでなく、他人とのコミニュケーションを円滑にとりたい人におすすめです。
最初に「アクノリッジメント」という舌を噛みそうな単語が出てきたとき、「アァ、また難解なカタカナが出てきてしまった」と憂鬱になってしまったが、さすが筆者の方は心得ていて、誰にでも馴染みやすい「ほめる」に焦点を当て、相手にやる気のエネルギー与える手法を伝授してくれる。<P>具体的な事例や物語を交えているので、共感できる部分がたくさんあり、読み終わるころには「アクノリッジメント」がすっかりインプットされてしまった。人のタイプごとに、それぞれ「ほめどころのタイミングとツボがある」などは、すぐにでも実践できる。<P>それにしても、人はみな「誰かに自分を認めてもらいたい」、とりわけ「自分が必要とされている」と実感したいと、日々渇望しているものだとあらためて思う。私は!!!×いち」だが、うまくいかなかった理由に、この本を読んで、何だかガッテンがいってしまった。徹底的につくすタイプの彼は、1人そこで完結していて、私に「君が必要だ」というメッセージを発することはなかった。その意味で私は孤独だったと思う。<P>でもこれからは、私も相手の言葉を待っているのではなく、自分から発信していくことで、よりHAPPYな人生にしていきたい。