これまでよくわからなかった中国の企業について<BR>アウトラインはわかったけれど、それでも漠然としていて・・・。<P>中国株をやる人にはいいんだろうけど<BR>業界そのものについてもうちょっと書いて欲しかった。
紹介されている企業ごとの合弁、提携、出資関係が図で説明されていてわかりやすい。図表と文章がほぼ半分ずつという割合も疲れずに読めたポイントかもしれません。外資企業との関係から業界シェア、銀行の不良債権比率まで、中国株初心者の私には、とても参考になりました。
テレビ番組やビジネス誌でさかんに中国が取り沙汰されているが、その殆どは「技術流出脅威論」か「おいしい市場を逃がすな」的なもの。それなりの理由付けはあるようだが、中国の(或いは日本の)未来図についてきちんと答えているものは少ない。<P>本書では中国の大手企業がどのように成り立っているか、また業界での勢力図などが図版で説明されており、日本企業との違いや共通点を見出すことができる。<P>かつての高度成長期のようだ、と比喩される現代の中国について、やれ将来のソニーやホンダを探せ、といった風潮があるが、業界における勢力図や外資との提携図などがあることで、中国の企業だけでなく産業のダイナミズムまでもが感じられる一冊だ。