よく「日本人は平和ボケである」と言われるが、「平和ボケ」とは何かがこの本を読めばよく分かるはずだ。隣接国と比較的うまくやっているはずのスイスでさえ、常日頃から、こんなことを考えながら暮らしているのだということは、はっきりいって衝撃ですらある。我が国においては、近所にあーゆー国もあるのに、なーんにも考えずに暮らしているというのが、この本を読むことではっきりする。有事だけではない。地震だって、台風だって、のど元過ぎれば過ぎれば熱さ忘れる、である。この本を読めば、そのあたりのことが、まったく違って見えてくるはずだ。

これはスイスの各家庭一軒一軒に配布されている本です<BR>わが国ではスイスという国は『永世中立国』としてよく知られていますが、その『中立』をいかに守っていくか…すなわち『国防』をいかにするかが示されています<BR>官・民・軍を問わず、国家を挙げた国防意識の高さに驚かされるばかりです<BR>同時に、日本のあまりの無防備さに恐怖を感じます<P>この本を読んでみるとわかりますが、歴史的にも経済的にもスイスと日本に共通した事柄は多く、共感できる点もありますし、「見習わなければ」と思う点もあります<P>今まで私たちは『憲法9条』を魔法の呪文か何かのように思っていましたが、拉致問題、自衛隊海外派遣問題や竹島･尖閣などの領土問題で、改めて我々が『国防』を考え、議論し、取り組まなければならない時が来ています<BR>日本が戦争を放棄しても、戦争は日本を放棄してくれないのです<BR>『国防』とは、『平和』とは、そして『国家』とは何か<P>この本を読んで見つめなおしてみてはいかがでしょうか