松下幸之助という人がなぜここまで偉大な人間として称えられるのか、それはこの本の中にゆるやかに流れているそもそもの人生観が土台となっているのだと感じました。この本を読んでその生き方を真似する必要はないし、一人の人間の価値観が語られている一冊の本に過ぎないのかもしれませんが、この本と出会い大きな何かをつかむ人が必ずいると思います。大きな字で読みやすく、一つのトピックは少しの時間で読めるようになっていて、忙しい毎日の中に暇を見つけ、読み終えるたびに何かを考える時間も十分あると思います。時間をかけながらじっくり読めば、深く心に残る一冊ではないかと思います。
とりあえず「字がでかい」。本を開いてみて一番の印象はこれだった。<BR>小学校の今日が初夏と疑うほどの大きさだった。字が大きくなるとその文ページ数がむだに増え、<BR>そのぶん値段も上がる。それが出版社の狙いだったのかもしれないが、読者のためを思うのなら、文字のサイズを小さくしてもうすこしページ数、価格ともに下げたほうがいいのではないだろうか。<P>著者である松下幸之助さんの人生観はまあまあ面白かった。<BR>平凡な意見を持つ傍らに哲学者のような深い思想も垣間見えた気がした。